滝野川体育館に向かう自転車走行中、携帯が鳴った。
♪あ、もしもし先生?K弥です。(3年生になったばかりの男の子)
・お―、おはよ。どした?
♪あ、おはようございます。あのね、体育館に来てるけど開いてないの
・え?荒川スポ−ツセンタ−に行ってるよね
♪うん?…うん。…来てるよ。
(なんだかあいまいだ。
…時間を見ると8:30。道場に集合しているはずの時間だ。
開いてないって、なんだ?と思いながら、)
・近くに誰か知ってる人居ない?
♪え〜っと。K谷君が居る。
(大人は居ないということだ。こまった。)
・え?…そう。どこかに入り口があると思うから、探して早く中に入って。
もう始まるよ。
♪わかった−。
(状況がわからないまま電話を切った。
私はしばらくして滝野川体育館に着いた。)
♪せんせ―。
・お、K弥おは…、って、どうしてここに居るんだぁ―!!????
♪え―、あは。(^^♪ …(ここでK弥が何と言ったか実は覚えていない)
・ここじゃないよ、荒川スポ−ツセンタ−に行くんだよ!!!
♪え〜、ここじゃないのォ??
まわりを見ると、居た!K谷クン。(なったばかりの中学1年生)
―おいおい(^_^;)―
(ブル−タスか?おまえは!!
…古い突っ込みのせりふが浮かんだ)
二人をすぐに荒川スポ−ツセンタ−に向かわせて、電話を入れる。
遅刻することを連絡しておけば、あまり混乱なく審査を受けさせてもらえるだろう。
だが、私のピンチヒッタ−を頼んであるYさんが電話に出ない。
もう道着で道場に居るので携帯を携帯していないのだ。
道場長にかける、やはり同じ。
出てもらえそうなほかの道場の道場長にかけてみたがこれもだめだ。
よく顔を合わせる他道場の少年部の先生にかけてみた。
ここでやっと出てくれた。
この方は多分、自分が担当する少年部の子どもからこんな電話があるかも、という準備をしていたのだろう。
さすが。
・すみませんが、かくかくしかじかで、滝野川で遅れていく子が居ます。
よろしくお願いします。
:ラジャ―。
いい返事をもらって、かくて一件落着だ。
子どもに正確に何かを伝えるのは難しい。
しかもそれは、低学年だけでなないようである。

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