中学生は忙しい。
どうしてもっと稽古に来ない、と思う事もあるのだが、小学生同様
塾にも行っているだろうし、部活もやっている。他に習い事をして
いる子もいるだろう。
考えてみれば、その上に合気道の稽古に来ているのは、よくがんば
っているのだ。
だが、まとまって何かをしなければいけない、たとえば練成大会の
ような時、みんなの足並みがそろわないのは、正直つらい。
1回目の練成合同稽古では出場10人の内、4人出る予定の中学生は
一人も稽古をしていない。
合同稽古の前に、部活の試合のため出られないといってきた中学生
二人に、それなら本番の練成大会にも出るなと言い渡したが、中学
生みんながこれでは団体演武として考えていたものにはならないの
で、出場させることにした。
2回目は必ず出るように!というのを条件のつもりで。
そのうちに中学生のタクミンが2回目の合同稽古にも出られないと
言ってきた。これはもう大会に出すわけには行かないなあ、と困っ
ていたら、総合指導のI先生から、
『あの子はできるので大会に出してやって下さい』
と言っていただいた。
I先生が滝野川に来て直接演武練成の稽古をみて下さったので、こ
ういう結果になったのだ。
滝野川としては本当にラッキ―だが、普段の稽古が大事だという証
明のようなものだろう。
それを知ったタクミンは、『やった−』とガッツポ−ズが出た。
こういう反応はいつ見てもいいものだ。

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