合気道の技は体操のように動きに番号を付けて稽古をしてはいけない、と言われている。
番号を付けると覚えるためのとっかかりになるのだが、流れるように動くのがいいとされているので、番号を付けるのはちょっと違う方向にいってしまいそうに思える。
番号を付けずにやると、長々と言葉で説明をすることになるが、
そんなことで頭に入るほど、単純な動きは無いのだ。
それに言葉の長い説明は、子どもの頭にすんなり入らない。
(実はおとなでも頭に入らない…経験上)
そこで色々考えて、『短い言葉に乗せる』という方法を思いついた。
例えば正面打ち入り身投げはおおよそ四つの節(せつ)から出来ている。
1.正面打ちを受けて入り身をする、
2〜3.相手の首を捉えて転換をする、
4.一歩踏み出しながら投げ下ろす。
これを『ハンバ−グ』という言葉に乗せると、動きにあったリズムになることに気がついた。
正面打ちを受けて切れよく入り身をするのと『ハン』はしっくり来るし、2〜3が『バ−』に良く合う。
最後が『グ!』としっかり終わるところも、残身を促す感じがして具合がいい。
ハンバ−グのきらいな子どもというのを聞いたことが無いので、これにあわせて動く稽古をすれば、子どもの気持ちの中にすんなり入っていくのではないだろうか。
稽古のときにやってみたら、まんざらでもない反応だった。
他の技についても考えてみたが、ほとんどの技は、ハンバ−グでおさまるようだ。
確立できたらおもしろい。
…そのためにはもう少し研究が必要なようだが。

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