今年は台東道場少年部の審査を私がお手伝いすることになっていて、台東の受験者10名のうち、8名は飛鳥中学の道場で滝野川と一緒に無事終了した。
残りの2名は都合で参加できず、台東道場で行われる大人の審査の前、特別に入れてもらうことになり、大勢の大人が見守る中、小学1,2年の兄弟二人の審査が行われた。
二人にとっては始めての審査で、受けるのは10級。
うしろ受身、前受身、膝行と何とか進み、正面打ち入り身投げもどうにかこなした。
いよいよ最後に『座って呼吸!』と指示を出したが、正座で向かいあったまま二人とも動こうとしない。
もう一度『座って呼吸!!』と言うと、ややあって、二人でこちらを向いてニッコリわらっている。
あら―と思っていると、審査員席の方から、思わずという感じで『クスクス』と笑い声らしきものが聞こえた。
そのあたりで、見かねた台東道場の少年部の係りの人が出て、二人に動き方を確認させて、どうにか落着。
・ ・・あれはやり方を忘れたのだろうか。
この二人普段の稽古では、大きな声でよくしゃべるよく泣くなどなど、近頃の子どもにはあまり居ないタイプの、台東少年部の名物少年になりつつある二人だ。

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