演武会が終わってほっとしたところで、来年春の審査の事を考えはじめた。
審査のための稽古という事ではなく、稽古の中身が審査課題に絡むものを中心にということだ。
それぞれの級のレベルとして要求されているものに無理なく近づいていたい。その上で、子ども達の興味が向くような稽古に出来ればそれが一番だろう。
それとは別にここ何ヶ月か前から、準備体操に『手押し車』と『かえる倒立』を入れている。子どもの身体は遊びに必要な筋肉があれば充分だと思うが、どうも筋力不足の子どもが多いように思える。外遊びが少ないのだろうか。
そこで主に上半身をもっと使わせようと考えてこのふたつを始めた。
はじめてからもう3ヶ月ほどになるだろうか。
手押し車はそれほどむつかしくは無いので、すぐにそれなりの事はできるようになったが、かえる倒立はなかなかそうは行かない。それでも、今ではまったくできなかった子も含めて、全員がかえる倒立の状態を作れるようになった。
ここから徐々に、3点倒立→倒立へと移行していく予定でいる。
今のところ、3点倒立が出来る子どもが1名。
来年は、どこまで行けるだろうか。
練習しているなにかが出来るようになる楽しさを、みんなに知ってほしいと思っている。
楽しみながら筋力とバランス感覚もつく。
それで合気道の稽古になるの?と思う人も居るだろうが、自分の身体を上手に使えるという事は、武道を稽古する者にとって、とても大事な事だと私は思っている。身体を上手に使うというのは合気道そのものかも知れない。
ご存知ない方のために。
かえる倒立:しゃがんだ状態で両手を床につき、両肱を軽く曲げてそこに膝を乗せ
るようにつけて、前の方に重心を掛けていって両足を浮かせ、両手だ
けで身体を支える、まさに蛙の逆立ちのような運動。
手押し車 :2人一組で、一人が腕立て伏臥してもう一人がその両足を持って
伏臥の者が手だけで歩く運動。

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