滝野川少年部発祥の、膝行ゲ−ムと言う、遊びのような稽古がある。
子どもたちが二組に分かれて、各チ−ムの一人が持っている短刀を、膝行だけで動いて取り合う、というゲ−ムだ。
以前はごくたまにやっていたが、いつの頃からか『膝行ゲ−ムがやりたい』と言うリクエストが出るようになり、最近はさらに毎回のリクエストになってしまった。
ただの膝行の稽古より、面白いのだろう。
『そんなにやると飽きるよ』
と言っていたのだが、ついにその時が来たようで、先日の稽古では久々にリクエストなしだった。
『どうした?』と一人に聞くと、
『飽きた!』と、さっぱりしたものだ。
他の子からもリクエストがなかったのは、事前に談合でもあったのだろうか(笑)
だがその日、たまたま私は新しいル−ルを用意していた。
『今日は新しいやり方でやってみよう』という事で全員に鉢巻をさせて、鉢巻取り合戦で、取られたら退場するという事で、やってみた。
以前にもまして盛り上がりを見せて、このところ出没し始めていた、激戦のところには参加しないで、楽をしてやり過ごそうとする子どもは一人もいず、ほんとに全員参加のゲ−ムになった。
【取られるのは『いや』なのだろう(笑)】
膝行ゲ−ムをやりだしてから、急いで動こうとするあまり後に足が伸びてしまう弊害も出ることはあるが、修正は可能だし、確かに膝行の上達は早くなったと思う。
幼児が混ざっているのはちょっと危ないかなという気もするが、少し様子を見ていきたい。

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