20本の素振りの審査に合格すると、31の組杖のグル−プに移って稽古をする事になる。少し前に合格したMT6が初めて31のグル−プに来た日、すでに1〜10までを覚えていた。これには正直驚いた。そういう子は今までにも居るにはいたが、小学校高学年だった。お抱えコ−チにおさらいをしてもらったのだろうが、前に20本の素振りの特訓を受けたらしいときとは、印象がかなり違う。以前は杖をするのが『いやだなあ…』という空気だったが、今は『僕できるよ』といった感じの積極的な顔をしている。杖も自分の背丈を越えた長いものを頑張って使っている。合格した事が自信につながったのだろう。
そのあとに合格したばかりのLDが初めて31の組杖の稽古をする日、自主稽古の時間にMT6がLDに31の組杖の手ほどきをしていた。小4で身体の大きなLDが幼稚園生のMT6に教わっている。あの素直さを持っている子どもはなかなか居ない。知りたい!という気持ちが全身から出ている。
子どものああいう顔を見ると、こちらもなんだか元気でる。

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