審査の当日が雨というのは余り記憶がない。
道場に入ってすぐ子ども達を集めて出欠の確認をし提出物を回収してホッとすると、すでに少年部の係りの人たちで打ち合わせが始まっていた。それを知らないまま出遅れてしまったのでおずおずと参加すると、時すでに遅く、話はほとんど終わりだ。
ところで、この2日ほど前突然の膝痛がおきた私はこの日も歩くのがやっとで、毎回の審査でなんとなく私がやる事になっている準備体操も出来る状態ではなかった。それであちこち探してやってもらえそうな人を見つけて代役をお願いしておいたのだが、前述の打ち合わせが終ると、その人とは別に始めてくれる人が居て、私がうろうろする必要はなかったのだと、そこまでの状況がやっと、だが“なんとなく”という程度に飲み込めた。
代役をお願いした方にはお詫びをした。
私は、何をやっているのだろう。
いつもと審査の進み方が違うのは、今までより指示系統がはっきりしたという事なのだろうか。最もこの日、いつも指示を出していた方が個人的なアクシデントで打ち合わせ時には不在だったのだが、そこのところはどうなのだろう。
情報収集能力が人よりかなり落ちる私には、なんだか現実にシャがかかったような状態だ。
ま、それでも少年部の審査が無事終了し、自分の役目を終えたところで、立っているのも座るのもままならない状態で合同稽古に参加できる見込みもないので、大人の部の審査を見ることなく早退させて頂いた。
残念。
消化不良のまま、我ながらなんとも影の薄い一日だった。

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