ここ2〜3年錬成大会に出場する事に安定感さえ感じられるようになってきている。だがなんとなく落ちつかなさも感じている。
このあたりで、取り組み方について少し考えてみたら、と思っている。
錬成大会を演武から考えるのではなく、稽古錬成に出場するという事から考えてはどうだろう。
そもそもあれは、演武大会ではないのだから。
そうすれば出場資格の枠はぐんとゆるくなる。受け身と膝行が出来れば稽古錬成第1部に参加できるので、行きたいという子どもを、条件的にはほとんど連れて行けるだろう。武道館の広さ、いつもと違う稽古、驚くほど沢山いる子ども達、知らない人と組んでやってみる緊張感、どれをとってもおもしろい体験になるのではないだろうか。
今は、錬成大会に出ていない子どもはほとんど、錬成大会ってなんだか知らないだろうし 自分と関係のある事だとは思っていないだろう。
それをみんなの錬成大会にする。
主体を稽古錬成にする、ということだ。
そこから始めたら、今とは別のものになりそうな気がするがどうだろうか。
それを考えてから、その中から演武錬成にも出るメンバ−を決めればいい。勿論、演武の合同練習は、今まで通りやる。
大勢で稽古錬成に出て、その中の代表がみんなの前で演武錬成に出る。
見る側に居る子どもは、自分もあれに出たい、と思わないだろうか。
錬成大会に参加するのが子どものためを考えての事なら、そういう順序で考える方が、子どもの心にスイッチを入れることができそうに思える。
そのあとで、安全の事などを考えて小さなル−ルも作りたい。
例えば、
1.衝突などの事故を防ぐために演武の出場人数を少なくする。
2.そのために出場人数枠を、全体で**名ではなく、具体的に道場
単位で規定する。
☆例えば、各道場4名以内×8道場で最多の状態で32名以内に
する。
☆例えば、各道場の少年部の在籍数によって出す人数を決めて
おき、最多でも演武場の広さを考慮した安全な人数になるよ
うにする。
・・・とか。
3.各道場の演武出場者数を偶数とする。:その時点での調整を不
要にする。
最低限これくらいは要るだろう。
こんなふうに考えれば、みんなの錬成大会になるだろう。
新しい事をするには解決しなければいけないことは出てくるだろうが、今のように錬成大会に出ない子どもは置き去りのような感じのする方向は、一度見直してもいいのではないのかな。

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