滝野川道場は、以前よりよくはなっているが少年部の出席率は未だにあまありよくない。演武会の練習をフルメンバ−でできるのは、演武会当日の直前練習のみである。演出をする演武は、まとまらないまま本番を迎える事になりがちだ。そこで編み出したのが、今回で3年目になる
『子ども達だけで進行する稽古法』だ。
子ども達だけ、というのがミソだ。
そこを子ども達自身に一番感じてほしいのだが、歯がゆいくらい伝わらない。
・・・(ように見える)
演武会の1週間前の稽古で大人の方達が見守る中、仕上げともいえる演武会練習をした。
だいぶ前から声出しをうるさく言ってきたので、よく出るようになっている。
子ども先生もあれくらい動ければ、上出来とは言わないまでも合格点といっていいだろう。
いい緊張が顔に出ている。
ギャラリ-の目の効果だろう、子ども達に私語はほとんどない。
それでも正直を言うと、動きそのものではない、何か物足りなさが残った。
だがそのツボが見つからない。
子ども達の本気が、まだ出そろっていないのだろうか。
子ども達の心を呼び起こす何かを見つけたい・・。

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