今日の県議会全員協議会は30分弱の知事の説明だけという単なるセレモニーと化した。
すでに開会前に議会は責任追及による円満解決ではなく県の根回しした開港延期・滑走路短縮・知事の延命を事実上受け入れ、急ぐ必要もなくなったということで質疑を臨時議会へと先送りすることを合意してしまったからだ。
端的に言えば、3月開港よりも県の保身に理解を示したということになる。
このあと、来月6日から議会で形だけの追求が行われるであろうが何の解決にもならない虚しいセレモニーとなるだろう。
問題の本質は行政無責任で決着することを是とするのか否とするのかということが問われていると認識することだ。
地権者は今日も会見で、空港には反対であるが、ここまで来たら失った土地は戻らない。県がこれまでの非を認め真に謝罪(責任をとることも含め)すれば除去に向けた協議をすると明言していたではないか。
社保庁のミスも行政だから謝罪のお言葉だけで良しとするのかということだ。
民間ならば県民にこれだけの損害を与えて謝罪のお言葉だけでは済まないはずではないのか。
今、地権者が切ってもいいですよ土地も削っていいですよというのでは、行政の無責任を是認することを意味する。
これは、行政体質の変革というまさに社会的機会の損失であろう。
そういう問題意識を持って、以下に要約した全員協議会での知事説明をお読みいただきたい。