日付が変わったばかりの現在、世界保健機関(WHO)では日米など各国の専門家による電話回線も利用しての緊急委員会が続いている。
行政的な注目はヒトヒト感染を認め新型インフルエンザのフェーズが上がるのかという点であるが、当の豚インフルエンザ流行のスピードは季節はずれということもあってか新型インフルエンザで危惧されていた想定よりは比較的緩やかといえる。
最も危惧されている強毒タイプのH5N1と異なり、H1N1は弱毒タイプであることから、死因は多臓器不全というものではなく、多くは弱った体に他のウイルスや菌の感染などによって併発した肺炎による死亡であろう。
高齢者や子供などは格別、普通に生活している人は取り立ててあわてることはない。
感染しても早期発見早期治療で治癒する。
高熱が出て咳が出たら速やか(
48時間以内)に受診してインフルエンザの迅速検査を受け、A型と分かればタミフルなり、リレンザなりを処方してもらえば仮にそれが豚インフルであったとしても通常と異ならず治癒に至る。豚インフルエンザといってもあくまでA型インフルエンザ弱毒タイプであり、治療法に異なるところはない。過信や油断による手遅れが重症化や死につながりやすいということである。
これは、海外(メキシコ、アメリカ)から帰国して発熱してもまったく同じことだ。ただし、事前にそのことを医師に伝えた上で受診すべきは当然であるが。