めったなことでは知事に刃向かうことのないはずの県議会で知事肝入りの事業に対してノーを突き付ける激しい議論が交わされた。
自民改革会議の委員
「ホテルで酒や食事をふるまうパーティーはまったく意義を見いだせない」(朝日新聞)
「補正予算は災害などの事態に対応するのが原則だ。外国要人を招き、ホテルで飲食することが、なぜ世界遺産登録につながるのか」(毎日新聞)
民主党・ふじのくに県議団の委員
「近い将来、花を咲かせる可能性も持っており、下手なハコモノよりよほど意義がある」(朝日新聞)
「事業には将来、花を咲かせる芽が多く詰まっている」(毎日新聞)
その事業とは、「富士見の祭典」事業(補正予算:2千3百万円)。
知事の議案説明では「2月23日の富士山の日には、国内外から有識者やふじのくににゆかりのある方々を幅広くお招きして、富士山世界文化遺産登録に向けてより一層の機運醸成などを図り、文化・国際色豊かにふじのくにづくりを祝う「富士見の祭典」を開催いたします」とのことだが、飲食接待でことを為そうという発想はかつての官官接待を想起させる。
前知事の川奈接待(
http://www2.ocn.ne.jp/~sizuoka1/syoku.html)も、川勝からいわせれば大変結構なことと映るのかもしれない。
県職員の中国大量視察派遣もそうだが、理屈をつけて堂々と行えば本来後ろめたいような税金の使い方もまかり通ってしまうというのは納得しがたいが、これも県民の選択の結果だ。