静岡県はこれまで毎週県内6か所で独自測定してきた水道水の検査を1月から「緊急時のみ測定」などとして、実質廃止することを決めた。
一方でがれきの受け入れ焼却を勧める県の姿勢としてはあまりにお粗末な対応だ。
島田市では24日にもがれき受け入れ表明かといわれていたが、住民の反対の盛り上がりを受け、先行して試験焼却を行うとしたが、実施方法は明らかにされていない。
試験に際しては安全対策(必要最小限・告知)に十分注意するとともに、その場限りのアリバイ作りのためのごまかし試験は止めてもらいたい。
試験用に、より低レベルのがれきを選別したり、フィルターを変えたり、混焼したり(むしろ県内ごみと区別して比較すべき)、検出限界値の高いところに委託したり、検査結果の数値を選別したり、処理時の住民によるモニタリング妨害といったことは論外だが、フィルターを通過した期待の分析はもちろん、違う地域の物となれば焼却灰中に含まれるセシウム以外の放射性物質の検査もしっかり行うべきであろう。