今夜は
空港関係予算の中から、「空港アクセスバス運行事業費」6千800万円を紹介する。
この予算の99%がバス会社への運行委託料(赤字補てん)である。(これもまた、空港の赤字には算入されていない)
この運行委託料の必要性について、県は「富士山静岡空港の利活用を促進させるためには、利用者の利便性を確保することが重要であり、公共交通機関は必要不可欠」として予算計上しているが、そもそも空港自体が行政目的のための手段であったはずであるが、その何のために空港利用を利用促進させる必要があるのかという視点が忘れ去られ、手段自体が目的化しているのである。
似たような事例には事欠かないが、身近なところで、農地の耕作放棄地解消が目的化して、草を刈ったら解消であるとかミツバチが蜜を採取しはじめたから解消であるとかして解消という区分の数字アップを目的化しているが、そもそも何のために耕作放棄地を解消すべきなのかという主目的は忘れ去られてしまった末路のような様である。
目先の数字に振り回される今日の県行政が県民にとってろくな成果を出せないのは必然というべきである。
上から言われ黙々とその数字合わせに躍起になっている職員には申し訳ないが、見ていて実に滑稽である。せめて市町にあっては自立した見識をもって県に対してノーと言えるようになってほしいものである。