朝方のショボい地震で目が覚めてしまい、台無しである。
寝坊して、ダンナに起こされた。
彼の朝ご飯は「とんこつ茶漬け」、ザッツオールである。
しっかし眠い。
数十分しか眠れないがベッドに戻る。
案の定数十分も寝れずに目覚しが鳴り、娘ぶー子の朝ご飯だ。
とんこつ茶漬けを見て脱力し、半分残して私に食えと言った。
残念だがぶー子、私はダイエット中なので炭水化物は昼しか食べないのだよ。
今夜はラーメンだが。
「うっそ、そうか、わかった、んじゃね。」
友達に電話していたぶー子は私に向き直り、「今日は2時間目からだった、時間が余っちまった。」と言った。
今日は学年末テストの最終日である。
当日の朝に時間を知るって、あんた一体・・・。
しかも時間余っちまったって、そりゃこっちも一緒である。
眠いところ起きて来たのに、しょうがないからまた寝るけど、アンタのせいで細切れだ。
十分ほど寝たら出勤だ。
今日は歯医者なので朝から仕事なのだ。
来週からの出勤予定表が配られたが、勤務時間はますます減らされていた。
困った事になった。
どこかに好きな時だけ出れるような仕事はないものか。
多少キツくても構わない。家事をサボる言い訳に役立ちそうだ。
そろそろ本気で考えなくてはいけない時が来たか。
いつもより一時間早く上がった分、一時間余裕があるはずなのだが、今日もラーメン屋リサーチで終ってしまい、バタバタと出掛けていった。
ニットのミニの下に何も履かずに出掛けたが、見送るぶー子がぶったまげていた。
時間がないんだよ〜〜!!
歯医者、痛かった(泣)
いつまで経っても先に進めない。
先生は私が無駄に痛がるからだと言うが、私に言わせれば痛くするのがいけないのだ。
「痛さを数字で表せれば『まだまだいける!!』と言えるのに。」と先生。
私だって思う。
痛さを数字で表せれば、私の苦痛が伝わるはずである。
「痛い??」
「本当に痛いの??」
「痛いはずはない!!」
「もうちょっと頑張れ!!」
「まだ大丈夫!!」
「まだダメ!!」
しまいには私のギブアップコールも聞いてくれなくなった。
痛いっつの(泣)
とうとう遂に、麻酔となった。
本来は麻酔を使いたくない治療だそうだ。
こっちの痛み具合で加減をみているらしいので、痛みがないとやりすぎてしまう可能性が出てくるとか。
しかし「もうこれじゃ先に進めない(怒)」先生は呆れてそう言うと、麻酔を打ってくれた。
麻酔、最高♪
麻酔発明した人、エライ!!
確か奥さんが実験台になったとかいう話だった気がするが、奥さんもエライ!!
麻酔に踏み切った先生もエライ!!
これからはこれでヨロシクだ。
しかし麻酔が切れるにつれて、これまでにない程痛み出した。
しくった、麻酔のせいでやり過ぎてくれたのか。
もうイヤだ、歯の治療(泣)
新宿でダンナと待ち合わせて、今夜もラーメンである。
ちょっと前に電車に傘を忘れてきてしまったのだが、ついでに西武新宿駅で聞いてみる事にした。
歯医者に行くときに爆睡してしまい、慌てて降りて置いてきてしまったのだ。
しかしあれはいつの事だったか。
1ヶ月は経ってないと思うのだが。
「茶色の傘ですね。日にちは・・・金曜日、では12月の26日あたりから調べてみましょう。」
事務室の親切そうな駅員さんは、そう言ってパソコンに向かった。
パタパタパタ・・・。
キーボードを打ち、マウスを動かし、クリック。
彼はモニターを凝視し、ひたすらそれを繰り返した。
ひたすら。
どれほどの時間が経っただろう。
彼は貧乏ゆすりを始めた。
すみません、たかが500円の傘でこんな。
そんなに大変な事だとは思わなかったんですよ。
散々待ち、彼はこっちに向き直るとこう言った。
「ちょっと茶色い傘と言うのは見当たりませんね、12月26日は。」
えっ!?
これだけ待って12月26日しかわかんないの!?
こりゃあ大変だ、どうするか。ハッキリした日にちはわからないのだ。
「ではそれより前を・・・。」
私は鬼である。
でも気に入っていたのだ、あの傘。
だったらもっと早く来いよ、であるが。
待った。
待って、待って、待った。
するとダンナが突然、「あの日って、新宿でラーメン食べた日だよね。すっごい雨の。」
おお、そうです。
「だったらぽ子のブログで日にちがわかるんじゃない?」
ダンナ、ナイス〜〜〜!!
麻酔考えた人の次に、携帯でブログ見れるようにした人エライ〜〜!!
ダンナもちょっと(笑)
1月9日であった。またやり直しである。
しかし散々待って、やはりなかったのだ。
誰かが持っていってしまったのだろうか。
親切な駅員さん、ごめんなさい。
待たせたダンナ、ごめんなさい。
「でもきっとぽ子の傘で誰かが助かったんだよ。電車になかったってことは。」
私はこういう考え方は本当に好きだ。
優しく、平和で、暖かい。
ダンナよ、きれいにまとめてくれた。
さて今日も雨だが、今日も安い傘をさしていた。
紺色のダサい傘で、すぐに骨が曲がってしまった。
情けない状態だが、あの傘を誰かが大切に使っていてくれたらそれでいい、と思った。

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