こういうのは慎重に避けてたはずなのだが、油断したか。
監督:瀧本智行
キャスト:西田敏行、玉山鉄二、川島海荷
市役所に勤めている奥津のもとに、山中の放置車両で白骨死体が見つかったという知らせが入る。
死後推定半年、そして傍らには、死んだばかりだという秋田犬の亡骸。
現場で見つけた犬のマスコットと数枚のレシート。
車のナンバープレートは外され、身元の手がかりは何一つ残されていなかった。
どうせ犯罪人かホームレスの成れの果てだろうと言うが、奥津には妙に気になるものがあった。
死ぬまで飼い主のそばを離れなかった秋田犬。
幼い頃に両親を亡くし、祖父に子犬を与えられて生きてきた自分。
「クロ」に対する懺悔の気持ちが蘇る。
バックミラーに飾られていた犬のマスコットと残されたレシートを手に、奥津は死んだ男の軌跡を辿る旅に出た・・・。
ありがちな動物涙モノかなぁと気が重くなったが、ホラ泣け、ホラ可哀想、という陳腐なものではなかった。
少しずつ浮かび上がってくる「おじさん」の人柄と愛犬ハッピーの絆。
少しずつ追い詰められていく「おじさん」の運命。
そこへフッと挿入される、奥津とクロの日々。
奥津はクロとハッピーを比べ、自分を責める。
物語は穏やかに進んでいくが、奥津の後悔の念と「おじさん」の運命にジワジワと胸が締め付けられる。
後半は涙なしには観れません

泣きたくない人は観ない方がいい。
ただ、ハッピーの死因はあまりにも乱暴で、そこだけが残念である。
キャストがどハマりで素晴らしかった。特に西田敏行、すごい
しかしもうこういうのは勘弁

目がパンパンだ。
ぽ子のオススメ度 ★★★★☆
ダンナのオススメ度 ★★★★☆

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