新学期が来週に迫り、いよいよ大忙し。アメリカのこの季節は日本の4月みたいなものなので、学校も習い事も一気に盛り上がるのです。私の日本語クラスも次々新しい生徒さんが入り、準備に追われています。

楽器の調整も済ませました。ウーは大分大きくなっていたけれど、まだフルサイズには届かず。でも3/4だとちょっと小さめ。中途半端です。
(楽器の準備に関しては去年の記事をどうぞ!)
今週に入ってハイスクールのフレッシュマン(9年生)、ソフィモア(10年生)とスケジュールピックアップを終えました。
スケジュール・ピックアップとは?
5年生から選択科目が始まり、7年生ではもう、個別のスケジュール(時間割)ができるので、その時間割や準備するもののリストを受け取り、逆に前もって郵送されてきている医療関係の書類やPTAの申し込み用紙、そして学費などを提出する日です。ミドルスクール(うちの学区では7−8年生)くらいになると教室移動も大変に複雑になるので、この日に学校へ出かけ、自分のロッカー番号や時間ごとの動線確認(笑)など、否が応でも「心の準備」をしなければなりません。
おねーさんたちはしっかりしているので、私はただ送り迎えと書類にサインする
だけ。インターミディエイト(うちの学区では5−6年生)の頃からそんな感じでした。ろくに読まないでサインするから、危うく「緊急の場合にも、私の許可なく病院に搬送することを許可
しません」なんて欄にサインしちゃったりしてフーに叱られました。とにかくおねーさんたちに関して、私はもう何も把握しなくても大丈夫だったんです。
しかし、ウーはそうはいかなかった!
今日はウーのミドルスクール・スケジュールピックアップでしたが、自分の書類を見もしないわ、スケジュール・ピックアップのスケジュール(笑)も把握していないわ…。一抹の不安。
実は今日は私の都合がつかず、ウーは友達のクリスと一緒に彼のお母さんに連れられて出かけたのです。迎えは私が行くことになっていました。
とりあえず無事スケジュールピックアップを終え、続けてストリングス(それぞれチェロとベース)の補習クラスを受けたウーとクリス。彼らを残して学校を離れたお母さんから電話が来たのでした。
「二人を連れて学校の中を一通りは歩いてみたのだけど、どうも二人とも教室の場所やロッカーの場所をよく覚えられないみたいなの。迎えに行ったらもう一度、スクールバスを降りてから、ロッカーと教室までの
道順を確認してあげてくれる?」
・・・正直言ってちょっとびっくり。同時に「やっぱり…」という思いも少し。娘達の時は感心したんです。すごいなあ、この年頃になるとこんな複雑なビルディングの中で誰にも頼れず(他人のスケジュールなんて誰も知らないです)自分が次にどこへ行くべきか、ちゃーんと把握して、しっかり準備して、間違いなく授業に出席できるんだ!と。 でも、誰でもできるわけじゃなかったのね…orz
ともあれ、念のためにフーおねーさまを連れて男の子達を迎えに行き、バスを降りてからの道順(あくまでも学校の中ですけど)を歩かせると…やっぱりわかってなーい。スケジュール表の見方も怪しいし、自分のロッカーにたどり着くのもやっとだし、おまけにロッカーナンバーを上手く合わせてロッカーを開けるのにも何度か練習が必要だったり。ロッカーから教室へ、逆方向から行くと方向感覚をなくして反対へ曲がってしまったり。
日本の学校の校舎って大体細長くて、片側に廊下があって、とにかく迷いようがないくらいシンプルなものですが、こちらは迷路のようなんです。大きな違いは窓がない教室がたくさんあることかな。巨大な四角い建物が細かく区切られているので、ほとんどの教室は一日中電気を付けっぱなしにしておくのが普通です。こういう違いには慣れるまで時間がかかりました。今は割り切っているけれど。
ともあれ、
校内を歩く練習をして、しつこくスケジュールと教室の確認をして、ロッカーを開ける練習もして、ようやくスケジュール・ピックアップが終わりました。今まで、スケジュール・ピックアップが大変だなんて思ったことなかったけど、男の子の長子を持つお母さん達が大騒ぎしていた理由がちょっとわかったような…。

こちらはハイスクールのピックアップの様子。スタッフは上級生たち。
は〜、ともあれこれで準備は大方終わりかな?あとは
スクールサプライリストを手に学用品の買い物をするだけです。
スクールサプライリストを巡る、合衆国在住の日本人家庭にはおもしろい話が山積み!興味のある方はLiLAさんのブログにgo!
しかし、今でこそこんなことも笑い話で済んでますが、アメリカに来たばかりの頃、ひとつひとつが本当に本当に大変なできごとでした。笑えないこともいっぱいあった。子どもと一緒に泣いたこともあった。今は忘れかけているけれど、ああいう時期を乗り越えてきたんだなーと感慨深いです。そのうちの
ほんの少しはブログに残したけれど、多くのことは忘却の彼方。今こうして笑えることがどれだけありがたいことか…時々思い出してしまいます。
特に、最近ご家族でアメリカに住み始めた
貧妻さんのぺーじを読むと忘れかけていたことが、その時感じたどうしようもない情けなさや焦りの気持ちと共にまざまざと思い出されたりするのです。もっとも、貧妻さんは私よりもずっと余裕を持って、お子さん達に的確なアドバイスを与え、立派に行動してらっしゃるんで、私とはえらい違いですが。
とにかく、
「コドモは簡単に外国の生活や言葉に馴染むから」なんて
神話がまだまだ根強い日本。そんなことないんだよー。
コドモだって大変なんだよー、ってきっとわかってもらえると思います。
おまけ画像

学校の近くで見つけた凝ったお庭の家。芝生の手入れとこれだけの花の手入れ、どっちが大変かなー、とつい考えちゃいますね。

今日は全然ガーデニングと関係ないけど、
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