
クキさん、ちょっぴりアンハッピー
写真はフーが準備した、学校の友達へのクリスマスプレゼント(フーの友達は全員クリスチャン)
「カユカユだし、がーちゃんの作った犬ビスケットには届かないし…」
フーのブログでご存じの方もいらっしゃるでしょうが、クッキー、尻尾の付け根がカユカユで大変なことになっています。患部を診たドクターが思わず「アウチッ!(痛いねっ!)」って叫ぶほど。
原因はシャンプーの洗い残しのこともあるし、乾かし不十分のこともあるし、(でも今回はシャンプー前に始まったのです)でもほとんどの場合は原因不明なんだって。とにかくかなり強めのステロイドを注射して、抗生物質で様子見です。
そんなわけで、恐ろしく水を飲むし、食欲は増進してるし、それでいてちっともハッピーそうじゃない、トイレの近いイライラクキさんになってます。
病気(体調不良)はイヤよね!
しかし、今、我が家にはもう一人体調不良のヒトが!それは、な、な、なんと、娘1号のブーちゃんです。
花も恥じらう17歳。丈夫さにかけては天下一、前回風邪を引いたのは7年前にオーストラリアでエマージェンシーに駆け込んだ10歳のとき、その時の記憶は
「車の中で吐いちゃったこと」と
「病院で点滴して楽しかったこと」それしか覚えていないというブーちゃん。そのER体験では、「注射の針を入れるのに麻酔してほしかったらこのパッチを貼って1時間待つことになるけれどどうする?」なんて言われて大喜びで1時間待ちを選択したブーです。当時から、ブーが風邪を引くのは4年に1度と言われていました。
その丈夫なブーちゃんが鬼の霍乱、7年ぶりにクマの風邪引き。
…と言っても、のどがちょっと痛い、ちょっと身体がだるい、ちょっと咳が出る、
その程度です。これが彼女の「風邪」のピーク。今回も寝込むに至らず、本人ガッカリです。
一方、2号のフーと私は、冬が来るたびに1度と言わず激しい風邪、もしくはインフルエンザにかかり、一週間寝込むこともざら。咳が1か月止まらないこともしょっちゅう。ブーとは丈夫さが違うんだから、
絶対にうつしてほしくない。わかりますか?ブーちゃん。
迎えに行った狭い車の中で、口も覆わずに咳をするブーに、「お願いだから移さないで。私、今風邪なんか引いたら本当に困るの。」と言うと、ブーったら、
「だって、もう明後日から冬休みだよ。」
どういうつながりかというと…
ブーが私に風邪を移す→私が風邪を引く→そろそろブーが治る→看病してあげるし、家事も手伝うから問題ないでしょう?
…と、ブーはこう言いたいわけです。
冗談じゃありません。キミはわかってない!
ブーの頭の中にある、風邪のイメージとは、
「ちょっと普段と違って」「みんなにチヤホヤしてもらえて」「一日中、堂々と寝ていられて」「運が良ければベッドまでタマゴおかゆなんか運んでもらえちゃう」という
あこがれのパラダイス状態なんです。つまり、自分はいつでも「風邪を移して欲しい」と、風邪の私たちに近づいたり、食器を共有したりしているものだから、半分親切で私に風邪を移してくれようとしているらしい。
とにかく今回7年ぶりに
風邪を引いた自分が嬉しくてしょーがないのが全身からにじみ出ています。のどが痛くても嬉しい、咳が出ても嬉しい。
「ちょっと具合が悪いんだけど、迎えに来てくれない?」と電話してきた声が弾んでいたことったら。
ある意味しょうがないです。なんたって7年越しの憧れの風邪ですから。
でもね、ブーちゃん、風邪って苦しいのよ。
「なんで?」
なんでって、のどがすり切れそうに痛くて
「・・・・・?」
熱で頭がクラクラして
「え?そうなの?」
吐き気がして、頭もお腹も背中も腰も腕も脚も全部痛くて
「ええっでも寝てればいいじゃない!」
寝てていいよって言われても苦しくて眠れやしなくて
「はあ?苦しいのに眠れないの?」
苦しくて寝られないけれど、寝る以外に何もできないの!じっと横になっていることもできないくらい辛いの!
「よくわかんない。」
とにかく風邪っていうのは病気なんです!楽しいイベントじゃないの!
「私だってのど痛いよ?」
だからそうじゃなくて…(振り出しに戻る)
なんというか、ブーに「風邪の辛さ」を教えるのは、
うぃるちに「満腹」を理解させるのと同じくらい難しいです。ましてや、風邪で苦しんでいるヒトに同情しろと言っても、
自分のしたことのない経験には(想像がつかないから)同情できない。村上春樹も言ってるじゃないですか。頭痛を経験したことがない人に頭痛への同情を求めても無理だって。仮に、半魚人が「今日はエラとうろこがこすれて痛いんだ」って我々に訴えても今ひとつ同情の仕方がわからないのと同じことなんですね。(そうなのか)
とにかくね、この忙しいホリデーシーズンに寝込んでなんかいられないわけ。
「もしかして、具合が悪いとホリデークッキーを焼いたりもできないわけか〜、なるほど〜。」
・・・辛さは理解できないようですが、不便さはなんとかわかってくれたようです。
日頃、ブーの丈夫さには家族一同感謝しているわけだけど、時折無性に腹立たしいのは何故だろう・・・?

ダウンタウンを走る宣伝用チューチュートレイン

カユカユのクッキーと、のどが痛くて
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