日曜日の母の日。今まで生きてきた中で一番の母の日でした。申し訳ないくらい。
夜中に何度かクッキーがお腹を壊して起こしに来たので(泣かせるねえ)、ちょっと寝不足だったのだけど、同じく起こされたはずのフーも、私よりもずーーーーーーーっと早く起きて、みんなで朝ご飯を作ってくれました。
私の好きなアールグレーとオレンジペコのブレンド紅茶を作ってベッドまで持ってきてくれたウーに起こされ、洗面所に立つと、いつも「どうせまたすぐ使うし」と、置きっぱなしで気になっていたヘアアイロンやらこまごましたものがスッキリと整頓され、キチンと掃除されてぴかぴかのバスルーム。ウーが一人でがんばってくれたそうです。
続いて下へ降りていくと、すでにテーブルはこんな状態。

我が家ではあり得ないゴージャス版朝ご飯

カード付き。何故3枚もあるかというと、「せっかく書いたから失敗したのもあげる」という、ブーの優しい心配りによります。日本語、書き慣れないから緊張して「いつもありが
う」とか「みんな
り」とかになっちゃったらしいです。
それから、スウェーデン製の大きなチョコレートももらいました。わーい、みんなで食べようね。今年は、私のために「モノより思い出」な母の日を演出してくれたらしく、嬉しいかぎり。
朝食が済むと、みなさんから私に「何かしたい?」と聞いてくれたので、百人一首をリクエストしました。もう2年ぶりくらいになるかなー?チラシ3回、源平1回、もちろん年季の差で私の一人勝ちですが、それにしても、上の句を読んでいる間に下の句の札を探し始めることができているはずの私よりも早く、めざとく電光石火で手を伸ばしてくる若者達はすごいなあ。ちなみに我が家では
うかりける→うっかりしたらはげちゃった
あらしふく→あらしだった
きりぎりす→きりぎりすのころも
おくやまに→おくやまのしかのこえ
ながらえば→ながいうし
などなど、各自めちゃくちゃな覚え方で、いわゆる十八番(おはこ)を持っています。一字決まりの
「むき」むらさめの→きりたちのぼる
「ほた」ほととぎす→ただありあけの
なんかも人気ですが、時々「むき」を「きむ」と覚えていたなどという悲劇も起こります。
今まではCDをかけてランダムで読んでもらっていたけど、今回は子ども達がそれぞれ読んでくれてこれがまた微妙に面白かったです。ある意味「外国人が読む日本語」みたいな感じ。下の句の最初を思いっきり間違えてくれたりするから、探すに探せず、大変面白いです。
百人一首で遊んだ後はお昼ご飯。

これまた娘達が、アメリカの母の日のなぜか定番、パンケーキを焼いてくれました。ちゃんと、卵を泡立てるところから始める手作りです。今度カナダで美味しいメープルシロップ買ってこようね♪
食事がパンケーキやたこ焼き、の時、焼いている間がヒマじゃないですか?時間の貧乏性というか、いつも「時間どろぼう」にやられている私はこういう間も、ついつい、「もったいない」と思ってしまうんです。みんなでじっとホットプレートを見つめながら、私はこっそりと本棚に手を伸ばしました。
突然質問。
Q「山形新幹線は、福島とドコをつないでいるでしょう?」
そう、私が手に取ったのは「要点ずばり!中学社会科」の参考書。でも、こういうときに、すぐクイズ番組感覚で飛びついてきてくれるのがうちの子ども達。
さて、山形新幹線。難しいよ。わかるかな?(ちなみに答えは”新庄”)
フー
「・・・・・長崎っ!」
一同「・・・」
基本的に日本の地理を把握していないフーではありますが、県別のジグソーパズルで遊ばせたり、あちこちに日本地図を貼ったりして、そこまでの誤解はないと思っていたんだけどな。問いただしてみたら、そもそも「福島」と「福岡」の区別がついていなかったことが判明。
「九州だと思っちゃったんだもん」
「
山形だって言ってるでしょーがっ!」
ま、かくいう私も未だにアメリカの東部13州も覚えられてないんですけど。
Q「北海道を代表する山脈は?」
ブーフーウー「・・・・・・」
オット「ほら、コンブ、コンブ」
フー
「とろろっ!?」
ブー
「すこんぶ!?」
私「あんたたち・・・」
ブー
「…あー、なんだっけ、思い出したような…ええと…とかち?」
私「近い!」
フー
「とてち?」
そっちの近いじゃなくて。ほんとにこの子が今優等生で通っているんだろうか。
オット「メロンも有名だよねえ」
ブー
「夕張コンブ?」
もう、わけがわかりません。
娘同士のQA
ブー
「討幕運動に関わった薩摩藩の…?」
フー
「あ、しってる!さいじょうたかもり!」
・・・
踊るぽんぽこりん”走れ正直者”じゃないんだから・・・このあたりはまるでウーの
サッカー選手のオダノブナガ発言とかぶります。デジャブです。
干潟を「かんちょう」とか「ちとせ」とか読んでみたり、「ムツゴロウが住んでいる」と聞いてもう少しで「どうぶつ王国」と答えそうになったり。
「山地が海に沈み込むなどしてできた海岸を何と呼ぶか?」という問いに元気よく「盆地!」とか答えるのはやっぱりかなりアレだと思われます。
しかし、こうやって思いっきり子ども達をばかにしていたらやられてしまったのです。
数学の問題をやっていたとき、私の大誤解が暴露されました。私は右肩あがりの直線グラフが比例で、右肩が下がっていたら反比例だと思いこんでおりました。(だから数学の成績があんなだったのかぁ・・・)家族4人に責められて悲しかったです。しくしく
やっぱりセミリンガル家族だねぇ。
そこへウーのとどめの一言
「(時間がないのに)そんなにのっそりしてていいのかな」
・・・コホン・・・
今日はキッチンに入ってはいけないと言い渡されていた私ですが、先日珍しく見つけた豚のバラ肉をどうしても今日中に加工しないといけません、ってことで…
母の日なので、一番大変な、皮を取る作業はオットがやってくれました。感謝!
そして、母は、することを終えるとキッチン及びダイニングルームに立ち入り禁止!と遠ざけられ、なんと毛布で目隠しまで!
我が家ってこのあたりでは普通の作りなんですが、1階の4部屋の間にドアや壁が一切ないんです。最低限の耐力壁以外は全部オープン。キッチンの匂いも楽器の音もすべて筒抜けの作り。不便ですよねえ?
で、隔離された私は、お世話係のウーにお茶や舞いの接待をうけつつ(うそ)ン年ぶりに見たらバージョンアップされていたネットの
脱出ゲームMOTASをウーと一緒に楽しみました。満足満足。
そして・・・

姉妹のマル秘プラン。覗こうとしたらぶたれそうになりました。

あとから写真で見せてもらった製作課程。

わーっ!ステキなテーブルセッティング!!このあと、キャンドルで遊んではマットやテーブルにこぼすコドモ(40代2名を含む)続出!「我が家にキャンドルはまだ早い」と言うことになりました。

初めて、食パンも焼いてくれました。昨日遅くまでパンの予行演習してたのも知ってるよ。
ありがとう!

ディナーは、全部手作り。滑らかで香り高いコーンポタージュも、”生協の野菜ドレッシング”が忘れられなくて、ネットで原材料を調べて参考にしたっていう、タマネギやニンジンがたっぷり入ったドレッシングも、今回、パスタを茹でないで作ってみたというラザニアもみんなみんな最高に美味しかったです。

デザートも手作りのオレンジゼリーでした。
最高の子どもたち、最高の母の日をありがとう!
…バチが当たりそう…
「バチ当たれでちよ。どうしてぼくには母の日のごちそうないでちか?」
いっぱい床に落ちたおこぼれもらってたと思いますけどね。


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