Degenerative Myelopathy (DM 変性性脊髄症)という病気は、生きているうちに確実な診断を付けることは難しいそうなのですが、最初に見つかる主な症状として、足のナックリングがあります。
岐阜大学動物病院さんのサイト がわかりやすかったです。
普通なら、地面を蹴るときに伸びた足首が、すぐ次のステップのために戻らなければいけないところ、戻すことができず、甲が伸びた形で引きずってしまう。後ろ足を擦って歩く事になります。ドクターがクッキーの片足を持ち上げ、何度か手で甲を伸ばしてみて、戻りが悪いのを確認したのは2ヶ月前。その時はまだたまに擦る程度だったのに、今はもう右足は完全に引きずって歩き、左足も始まってしまった様子……とにかく、運動させること。筋肉をできるかぎり衰えさせないこと。そのために対策が必要でした。
それで、車椅子の導入となったわけですが、速く歩けるようになった途端、後ろ足の爪が削れ、あっという間に出血してしまいました。そこから試行錯誤。靴下を履かせたり、その中にトウパッドを詰めてみたり、ガムテープでぐるぐる巻にしてみたり。ゴムで止めたり。でも、どうしてもやっぱり脱げてしまうんです。犬用の靴や靴下。ネットではいろいろあるけど、ありすぎてどれがいいのかわからない…
そのときふと目についたのがトウシューズ。履かせてみたら、なんと
クキさんの足と私の足はピッタリ同じサイズ!
犬のかかとは上がっていて、くの字に曲がっているところなんですが、そこにトウシューズのかかとがぴったりはまる!これなら引きずっても絶対につま先を傷めない。
ところが…履かせた途端にパニック→動けない→脱ごうとして蹴り上げる→後ろに進んでしまいさらにパニック!……な状態でした。
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トウシューズは靴底が硬くて、まったく曲がらないので違和感ありすぎだったようです。そこで、つま先の硬い部分だけを残して靴底を剥がす作戦に。
ここまでトウシューズを分解したのは初めてだけど、まさかここまで手強いとは思っていなかった。手にもハサミにも拷問の時間でした。
私が何日もかけて不器用に改良を試みていたところへ、助っ人ブーが登場。エンゲージメント・ピクチャーを撮りに里帰りです。
「まかせなさい!」状態のブーちゃん。クッキーの足の大きさに合わせてシューズの幅も詰めて、少しでも快適なようにと、中敷きまで入れてくれました。この後の改善で、リボンをかかとのところに2本付けて脱げにくくなりました。
足の指が
曲がるように
なったら絶好調。
右足引きずりながら速いこと速いこと。
「どや」
遠出もできるようになりました!あ、ブーちゃん蚊に刺されてカユカユだ。
「休んでたらヘソ出しのおねーさんたちに挨拶しそこなった!」
ところで、ハードウッドの床は犬の足に悪いと言われていますが、我が家は見事に家中ハードウッドです。クキさんは案の定滑りまくりで立ち上がるのも大変。近頃は、買い物のたびにラグ買ってるんじゃないかと思うくらい家中がラグだらけになってますが、それでも全部はカバーしきれない。ということで、家の中では別の対策を。
これ。全面トラクション付きの靴下。
少し幅を縫い縮めるとピッタリなんです。これで、滑りや立ちごけがずいぶん減りました。
こんなにもらったの。
実はコレ、トランポリン用のソックスなんですね。先日、「け」君の弟の誕生日パーティがトランポリンの施設であったので。(写真はトランポリンドッジボールに参加したおにーさま方)
おまけに、この夏の画期的な発明をもう一つ。
「何の真似でちか。」
マズル(invented by フー)です。やっぱり、ブラッシングとか爪切りとか、毛玉取りでちょっとブラシが引っかかったり、ちょっと力が入ったりした瞬間、パニックで噛んでしまうのが本犬も死ぬほどトラウマになるみたいなので、それなら物理的に噛めないようにしてやろう、というフーちゃんの親心
。ニンゲンも、噛まれないのがわかるとビクビクしないで作業できるので好循環です。こちらの緊張が伝わると犬はますます神経質になってパニック起こしやすいので。
もちろんうぃるちはアンハッピーだけど、それでもこれが終わったらおやつがもらえるとわかっているので我慢我慢。
発明の夏だったなあ。 ←そう?
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