2005/5/31 22:32
エロイカより愛をこめて 読書&アート
若かりし頃に夢中になっていたのですが、なぜか今頃、20年ぶりに読みふけっています。
きっかけは、フジテレビの(<こんなフレーズを書くのは嫌ですが、事実なのでしょうがない)朝の番組で「アメリカで少女漫画がブーム」というニュースを見たことでした。「へー、そのまま"Shoujo-Manga"なんて呼ばれているのか。そうよねー、アメリカにはああいうものがないから、絶対売れると思っていたんだよね…20年ぐらい前に。今ごろきたか〜。」などと思いつつ、さっそく"Shoujo-Manga"でぐぐってみて、こういう→(http://www.matt-thorn.com/shoujo_manga/index.html)面白いサイトを見つけたりしたのですが…
アメリカでも人気の中心は、私の知らない最近の少女漫画なのでしょうけど…いろいろなサイトを回るうち、「BANANA FISH」や「ぼくの地球を守って」や「ここはグリーン・ウッド」など、私がかつて愛読した80年代の漫画も「クラッシック」として翻訳されていること、「エロイカより愛をこめて」も最近アメリカで翻訳出版されたことを知りました。また「エロイカ」は正式に英語で出版される10年以上も前から、インターネット上でファンによって翻訳されていて、英語圏のファンダムがあったということも知りました。
海外ファンのページに触発されて、俄然読みたくなった私。1989年に一時休止したこの漫画が1995年に連載再開した頃には、私はすっかりマンガを読まなくなっていたので、ずっと後になるまで再開したことさえ知らず、冷戦後の「エロイカ」は今まで読まずじまいになってしまっていました。で、アマゾンで文庫を買って、十年間の遅れを取り戻しているところ。(マンガを新たに買って読むこと自体、7年ぶりぐらいです。)今更ながら、その面白さにのけぞっています。
(この話は、気まぐれに続く予定です。)
きっかけは、フジテレビの(<こんなフレーズを書くのは嫌ですが、事実なのでしょうがない)朝の番組で「アメリカで少女漫画がブーム」というニュースを見たことでした。「へー、そのまま"Shoujo-Manga"なんて呼ばれているのか。そうよねー、アメリカにはああいうものがないから、絶対売れると思っていたんだよね…20年ぐらい前に。今ごろきたか〜。」などと思いつつ、さっそく"Shoujo-Manga"でぐぐってみて、こういう→(http://www.matt-thorn.com/shoujo_manga/index.html)面白いサイトを見つけたりしたのですが…
アメリカでも人気の中心は、私の知らない最近の少女漫画なのでしょうけど…いろいろなサイトを回るうち、「BANANA FISH」や「ぼくの地球を守って」や「ここはグリーン・ウッド」など、私がかつて愛読した80年代の漫画も「クラッシック」として翻訳されていること、「エロイカより愛をこめて」も最近アメリカで翻訳出版されたことを知りました。また「エロイカ」は正式に英語で出版される10年以上も前から、インターネット上でファンによって翻訳されていて、英語圏のファンダムがあったということも知りました。
海外ファンのページに触発されて、俄然読みたくなった私。1989年に一時休止したこの漫画が1995年に連載再開した頃には、私はすっかりマンガを読まなくなっていたので、ずっと後になるまで再開したことさえ知らず、冷戦後の「エロイカ」は今まで読まずじまいになってしまっていました。で、アマゾンで文庫を買って、十年間の遅れを取り戻しているところ。(マンガを新たに買って読むこと自体、7年ぶりぐらいです。)今更ながら、その面白さにのけぞっています。
(この話は、気まぐれに続く予定です。)
2005/5/19 21:41
コンスタンティン☆☆☆1/2 映画感想 〜2007年
いや〜、楽しい映画でした。
まあ、もっと、びっくりするようなユニークなビジュアルで楽しませてくれることを期待してたので、その点ではちょっとがっかりしたのですが。映画の中でいちばん印象に残るビジュアルデザインが「役者たちの自前の顔」だというのは、いいんだか悪いんだか。
だから、序盤のつかみの良さにぐっと乗せられつつも、イメージがありきたりな地獄へ行ったり、デザインがイマイチな悪魔の下回り(<あ、「ハーフブリード」ね)が活躍したりする中盤は、ちょっと退屈だったのです。でも、終盤のブラックコメディのような皮肉な(でもちゃんと理屈の通っている)ストーリー展開が、けっこう好みでした。「神は病的なユーモアのセンスの持ち主だ。オチがまた強烈だ。」(by ジョン・コンスタンティン)
この映画の良さが特撮やアクションではなく、ストーリーとセリフと役者だと言うのは意外な感じですが、そうでした。キアヌって、ほんと、不思議な役者だよな…演技は昔からちーとも上達しないのに、もうただ立っているだけで、「ネオ」とか「コンスタンティン」とか、とにかくキャラそのものに…いや、映画そのものに見えるのですよねえ。ガブリエル役のティルダ・スウィントンも素敵。この人、「オルランド」でも中性、いや両性の役でした。(よくわからないけど、このガブリエルは「ハーフブリード」と呼ばれていたから、あの「大天使ガブリエル」とは違う人なのですよね…?)
なぜか「続編はもっと面白くなるだろうな」という気がする映画でした。(それもいいんだか悪いんだか。)
まあ、もっと、びっくりするようなユニークなビジュアルで楽しませてくれることを期待してたので、その点ではちょっとがっかりしたのですが。映画の中でいちばん印象に残るビジュアルデザインが「役者たちの自前の顔」だというのは、いいんだか悪いんだか。
だから、序盤のつかみの良さにぐっと乗せられつつも、イメージがありきたりな地獄へ行ったり、デザインがイマイチな悪魔の下回り(<あ、「ハーフブリード」ね)が活躍したりする中盤は、ちょっと退屈だったのです。でも、終盤のブラックコメディのような皮肉な(でもちゃんと理屈の通っている)ストーリー展開が、けっこう好みでした。「神は病的なユーモアのセンスの持ち主だ。オチがまた強烈だ。」(by ジョン・コンスタンティン)
この映画の良さが特撮やアクションではなく、ストーリーとセリフと役者だと言うのは意外な感じですが、そうでした。キアヌって、ほんと、不思議な役者だよな…演技は昔からちーとも上達しないのに、もうただ立っているだけで、「ネオ」とか「コンスタンティン」とか、とにかくキャラそのものに…いや、映画そのものに見えるのですよねえ。ガブリエル役のティルダ・スウィントンも素敵。この人、「オルランド」でも中性、いや両性の役でした。(よくわからないけど、このガブリエルは「ハーフブリード」と呼ばれていたから、あの「大天使ガブリエル」とは違う人なのですよね…?)
なぜか「続編はもっと面白くなるだろうな」という気がする映画でした。(それもいいんだか悪いんだか。)
2005/5/11 23:52
5巻は5月25日 パトリック・オブライアン
とーこさんの「Sail Ho!」で確認しました。5月25日だそうです。
まったく、チラシを印刷して届ける時間があったら、何で一瞬で直せるサイトを直さないんだろう?なぜかアマゾンでも予約を受け付けていないし、ネットを軽視しているのかな?翻訳物を出している会社なのに?
最近、本屋をうろうろして本を探すのが…いや、本に限らず何かを探し回る時間が惜しくて惜しくて。インターネットならすぐ買えるのに。それに慣れてしまったから、たまにこういうことがあるとひどく苛々してしまうのですよね。前はこれが当たり前だったのに。
まったく、チラシを印刷して届ける時間があったら、何で一瞬で直せるサイトを直さないんだろう?なぜかアマゾンでも予約を受け付けていないし、ネットを軽視しているのかな?翻訳物を出している会社なのに?
最近、本屋をうろうろして本を探すのが…いや、本に限らず何かを探し回る時間が惜しくて惜しくて。インターネットならすぐ買えるのに。それに慣れてしまったから、たまにこういうことがあるとひどく苛々してしまうのですよね。前はこれが当たり前だったのに。
2005/5/10 21:22
5巻発売延期? パトリック・オブライアン
オーブリーの5巻、5月下旬に発売延期になったと聞きましたが、確認はできておりません。
延期するのは、多分何かの事情があるのでしょうからいいのですが、早川書房さん、どうかお願い、延期するならまず最初にホームページの情報を修正してください。出版元の公式ページが古い情報のままで、最新情報に関しては個人ページの方があてになるなんて、ちょっとまずいですよ。
延期するのは、多分何かの事情があるのでしょうからいいのですが、早川書房さん、どうかお願い、延期するならまず最初にホームページの情報を修正してください。出版元の公式ページが古い情報のままで、最新情報に関しては個人ページの方があてになるなんて、ちょっとまずいですよ。
2005/5/9 21:58
GW中にビデオで観た映画 映画感想 〜2007年
「ベスト・フレンズ・ウェディング」☆☆(注:ジュリア・ロバーツの悪口です。ファンの方は読んでも何もいいことありません。)
女性観客の共感を集めるべきラブコメのヒロインを、こんなに徹底的に嫌な女に設定するなんて、どういうつもりなんだろ?親友と婚約者を別れさせようと企む陰謀のシャレにならない卑劣さを抜きにしても、27でレストランでVIP扱いされる料理評論家?味覚が命の商売のはずなのにヘビースモーカー?禁煙のところで吸って、注意されても消そうとしない女?「敵役のビッチ」みたいな設定だけど、廊下に座り込んで見ず知らずの人の同情を引いたりする嫌らしさは、敵役としても失格だわ。【最後に反省したかと思ったら、ヒトの結婚式で「自分と花婿の思い出の曲」を演奏させて、花嫁に「貸してあげるわ」なんて言う無神経さ。私が花嫁だったら式場から叩き出すね。】…前に同じような事を書いたのは「アメリカン・スイートハート」だった。どちらもジュリア・ロバーツなのは偶然か?
「28歳までお互い独身だったら結婚しよう」という約束も、数が半端で気持ち悪い。普通、「30まで」か「40まで」じゃない?なんで30という設定にしなかったのか?撮影当時28のジュリアが「30の役なんて嫌」と言ったとしか考えられないよなあ。こういう妙な度量の狭さ、ズレた気取りが「エリン・ブロコビッチ」以外、これという役に恵まれない理由か。
でも、ルパート・エベレットだけはよかった。こんな女にこんな素敵なゲイの友人がいるのは(ある意味、素敵な恋人がいるよりも)納得できないよ〜ん。
「ポロック 二人だけのアトリエ」☆☆
私には抽象絵画はさっぱりわからないが、たぶん、画家の内面が「迸った」ものなのだろう。しかし、この映画を観ても、ポロックの内面はさっぱり見えない。むしろ、空っぽの人間のように思えた。たしかに主役二人の演技は素晴らしいし、脚本や演出もよく出来ている映画なのだろうけど…観終わった後で、その芸術家の作品が前より空虚に感じるような伝記映画なんて、意味ないじゃん?
「リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い」☆1/2
あんなに喫水の深い船がベニスの街中まで入れるのはなぜ?なんで7月にカーニバルをやってるんだ?敵がマシンガンを撃っていたはずなのに、何の説明もなくいつのまにか「殴り合い」で決着がついてるのは?あれはジキルとハイドじゃなくて「超人ハルク」じゃ?いくら版権切れてても、他人様の作ったキャラを使うのにこんなヨレヨレの手抜き脚本、失礼ってもんでしょう。「奇想天外」と「滅茶苦茶」は違う。
「クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦」☆☆☆☆
「クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦」☆☆☆1/2
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル」☆☆☆
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」☆☆☆1/2
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」☆☆☆☆
なんだなんだ、どうしてこんなに面白いんだ?「オトナ帝国」が傑作だとは聞いていたが、他のまでこんなに面白いとは聞いてなかったよ。
私は誤解していた。面白いと言っても、「怪獣映画へのオマージュ」とか「70年代へのノスタルジー」とかそういう、30〜40代男性のツボをついたオタク的面白さだと思っていたのだ。でもそうではなくて、もっと普遍的なものだった。
奇想天外な設定と、それを支えるきっちりと練られた脚本。一本筋が通ったテーマを、ことさらに下品で馬鹿馬鹿しいギャグに包むという美しい含羞。「ブタのヒヅメ」の『お色気』や「戦国大合戦」の『井尻又兵衛』のように、キーとなる脇役が登場早々こちらの心をつかんでしまう無駄のないキャラ描写。「温泉わくわく」で巨大ロボットが大暴れした後で、TVアナウンサーが「奇跡的に死者は出ていません」とちゃんと言う、細やかな心遣い。(お約束かもしれないけど、この一言があるとないでは大違い。)
たしかに私は埼玉県民だが、郷土愛から言っているんじゃないよ(笑)。
女性観客の共感を集めるべきラブコメのヒロインを、こんなに徹底的に嫌な女に設定するなんて、どういうつもりなんだろ?親友と婚約者を別れさせようと企む陰謀のシャレにならない卑劣さを抜きにしても、27でレストランでVIP扱いされる料理評論家?味覚が命の商売のはずなのにヘビースモーカー?禁煙のところで吸って、注意されても消そうとしない女?「敵役のビッチ」みたいな設定だけど、廊下に座り込んで見ず知らずの人の同情を引いたりする嫌らしさは、敵役としても失格だわ。【最後に反省したかと思ったら、ヒトの結婚式で「自分と花婿の思い出の曲」を演奏させて、花嫁に「貸してあげるわ」なんて言う無神経さ。私が花嫁だったら式場から叩き出すね。】…前に同じような事を書いたのは「アメリカン・スイートハート」だった。どちらもジュリア・ロバーツなのは偶然か?
「28歳までお互い独身だったら結婚しよう」という約束も、数が半端で気持ち悪い。普通、「30まで」か「40まで」じゃない?なんで30という設定にしなかったのか?撮影当時28のジュリアが「30の役なんて嫌」と言ったとしか考えられないよなあ。こういう妙な度量の狭さ、ズレた気取りが「エリン・ブロコビッチ」以外、これという役に恵まれない理由か。
でも、ルパート・エベレットだけはよかった。こんな女にこんな素敵なゲイの友人がいるのは(ある意味、素敵な恋人がいるよりも)納得できないよ〜ん。
「ポロック 二人だけのアトリエ」☆☆
私には抽象絵画はさっぱりわからないが、たぶん、画家の内面が「迸った」ものなのだろう。しかし、この映画を観ても、ポロックの内面はさっぱり見えない。むしろ、空っぽの人間のように思えた。たしかに主役二人の演技は素晴らしいし、脚本や演出もよく出来ている映画なのだろうけど…観終わった後で、その芸術家の作品が前より空虚に感じるような伝記映画なんて、意味ないじゃん?
「リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い」☆1/2
あんなに喫水の深い船がベニスの街中まで入れるのはなぜ?なんで7月にカーニバルをやってるんだ?敵がマシンガンを撃っていたはずなのに、何の説明もなくいつのまにか「殴り合い」で決着がついてるのは?あれはジキルとハイドじゃなくて「超人ハルク」じゃ?いくら版権切れてても、他人様の作ったキャラを使うのにこんなヨレヨレの手抜き脚本、失礼ってもんでしょう。「奇想天外」と「滅茶苦茶」は違う。
「クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦」☆☆☆☆
「クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦」☆☆☆1/2
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル」☆☆☆
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」☆☆☆1/2
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」☆☆☆☆
なんだなんだ、どうしてこんなに面白いんだ?「オトナ帝国」が傑作だとは聞いていたが、他のまでこんなに面白いとは聞いてなかったよ。
私は誤解していた。面白いと言っても、「怪獣映画へのオマージュ」とか「70年代へのノスタルジー」とかそういう、30〜40代男性のツボをついたオタク的面白さだと思っていたのだ。でもそうではなくて、もっと普遍的なものだった。
奇想天外な設定と、それを支えるきっちりと練られた脚本。一本筋が通ったテーマを、ことさらに下品で馬鹿馬鹿しいギャグに包むという美しい含羞。「ブタのヒヅメ」の『お色気』や「戦国大合戦」の『井尻又兵衛』のように、キーとなる脇役が登場早々こちらの心をつかんでしまう無駄のないキャラ描写。「温泉わくわく」で巨大ロボットが大暴れした後で、TVアナウンサーが「奇跡的に死者は出ていません」とちゃんと言う、細やかな心遣い。(お約束かもしれないけど、この一言があるとないでは大違い。)
たしかに私は埼玉県民だが、郷土愛から言っているんじゃないよ(笑)。