2006/12/6  21:11

禁句にしてほしい、耳タコな映画のけなしかた【えらそう注意報】  映画・俳優一般

1位 (ミュージカル映画限定)「いきなり歌い出したりするのが、なんか違和感が…」

実は、このアホなセリフをまた耳にしてしまったのが、この日記を書くきっかけなのですが。

だからぁ、ミュージカルなんだから、歌い出すのは当たり前なんだって。誰も歌い出さないミュージカルがあったら、その方がびっくりだ。ミュージカルでセリフが歌になる瞬間の、あの言葉にならない高揚感を感じることのできない人は、最初から見ないでほしい。頼むから。

2位 「これは○○映画(←ジャンル名)で、○○映画は××××でなければならないのに、これはそうじゃないから、ダメ映画だ。」

間違った三段論法。「○○は××でなければならないのに、これはそうじゃない」としたら、正しい結論は「ゆえに、これは○○ではない。」となります。

屁理屈はさておき…いわゆる「通」を自認する人に限って、こういう論法が多いのですよねえ。映画でもなんでも、そりゃあ便宜上おおまかにジャンル分けしたりはするけれど、本当はひとつひとつ違うものだし、ごく厳密に言えば、ジャンル分けなんて不可能だと思う。すべての映画が特定のジャンルにおさまって、そのルールに従わなければならないとしたら、何と窮屈なことだろう。それは芸術じゃないし、新しいものは何も望めない。

(実はこれを思ったのは、映画じゃなく小説のことで、○○部分は「海洋冒険小説は…」でした。わたしが何をけなされて頭にきたのかは、言うまでもないですが。)

3位 「原作を読んでいないから分からない。原作を読まないと分からないなんて、映画としてダメじゃないか。」

まあモノによっては、これは分かるのですが。でも、「ハリー・ポッター」の3作目や4作目で、今更こんなこと言われてもねえ。そう思うのなら、いいかげん原作読むか、映画観るのやめるか、文句言うのやめるか、どれかにしてくれ。

ハリポタとか指輪物語ぐらいになると、ある程度、観客が原作を読んでいる前提で作ってあっても仕方ないと思いますよ。

4位 「何が言いたいのかわからない。」

政治家の演説や会議のプレゼンテーションを批評しているんじゃないんだから。

すぐにこういう言い方をする人が多いのは、「作者が何が言いたかったか、××文字以内で述べよ。」式の国語教育の弊害だと言う意見を読んだことがありますが…うーん、どうなんだろう。その手のテスト、わりと得意だったからなあ、私。

5位 「ストーリーの先が読める。」

サスペンス・ミステリーを売りにした映画なら、それは確かに大きな欠点ですが…それ以外なら、必ずしも欠点ではないと思います。

どこへたどり着くか分かっていても、そこまでの行程や景色を楽しむのが娯楽映画、いわば観光旅行。「何が言いたいのかわからない。」とか「ラストまでストーリーが読めちゃった。」とか言っていると、ビジネス出張のように味気ないのではないかと思うのですが。

ストーリーの先が読める映画が許せない人は、旅行でも「最初から行程が決まっているツアーなんて面白くない、着いてみるまでどこへ行くか分からない、何が起こるか分からない冒険旅行じゃないと」という方なのでしょう。いいけど、保険はかけてね(笑)。

一方、映画をほめる言葉の方は…耳タコでも何でもいいのですよね。褒め言葉っていうのは、そうそうバリエーションがあるもんじゃないし、だいたいにおいて、ありきたりでも不愉快ってことはないし。

…あ、ひとつあった。→「この映画の良さが分からない人はかわいそう。」ほっといて。



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ