2008/2/14  22:43

ジョン・ハンター レスター・スクウェアの悪魔の解剖医  読書&アート

1月25日の日記のコメントでNIKIさんにお薦めいただいた「解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯」を読んでみました。やー、面白かった!R−15指定の偉人伝。

あんまり面白いんで、映画化したらいいんじゃないかとも思いましたが…解剖シーンをどのぐらいリアルにするかが大問題だな。

表紙が、臨月で急死した気の毒な妊婦さんの詳細な解剖図で、これはさすがにエグいなあ…と思いつつ読み始めたのですが、中身を読んで、これがどれほど待ち望まれていた死体だったのか、医学の発展上どれほど貴重な解剖図なのかが分かると、それほどエグく思えなくなってきました。

まあ、単に見慣れたせいもあるけどね。(でも、電車で読むときはちょっと気を遣いました)

と、まあ、そんなことより、私にとってなにより面白かったのはやっぱり、ハンター先生が、いろいろスティーブンを思わせるところがあるという点です。モデルのひとりなんでしょうね。

なにしろ、ミツバチ飼ってるんですもの。豚にアカネ染料を食べさせて骨の着色を調べたりするし。(スティーブンはネズミでしたが)

社交的な奥さんが開く夜会に、一応顔は出して挨拶するけど、長居は耐えられないところなんかも。アヘンチンキも飲んでるし。

あと、標本への執着とか。…まあでも、ハンター先生の異常な執着ぶりに比べたら、スティーブンが常識人に思えてくるほどなんですが。

前も書いたけど、18〜19世紀ごろの実在の英国人って、ヤバい(笑)。いろんな意味で。ジャックやスティーブンがまともに思えるほど。

ジョン・ハンターの膨大な標本コレクション(自分で作ったものも含む)は博物館になっているそうですが、それは見学してみたいような、したくないような…(動物の標本だけならいいけど、人間の臓器の病理標本とかも多いようなので。)

オブライアンがこのシリーズを書いた時は、この本(2005年出版)はなかったけど、ハンターのことはかなり詳細に調べていたであろうフシはありますね。スティーブンもですが、13巻に出てくるオランダ人の解剖学者(脾臓コレクターの人)の話も、なんとなく影響を感じます。

以下トリビア:スティーブンも当然彼の著書を読んでいたようで、青いふちどりの本によれば、2巻、6巻、15巻、16巻にジョン・ハンターの名前が出てくるようです。15巻のは見つけられなかったのですが、2巻ではおサルの頭のオスメスを見分けるシーン(12章)、6巻ではフレシュ号の気難しいスコットランド系軍医さんの台詞の中で(2章)、16巻では性病の専門家の一人として名前が出ていました。



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