2008/2/28  21:50

潜水服は蝶の夢を見る ☆☆☆☆  映画感想 2008年〜

私が行った回は開始30分ぐらい前で満席だったのですが、ちょうど私が最後の席をゲットしました。こういうことは初めてで、ちょっとラッキー気分。もちろん一番前の席で、スクリーン全体がぎりぎり視界に入るぐらいだったのですが、この映画の場合、それがかえって効果満点でした。

この映画の、最初のそして最大の感想は…「フランスの医療って素晴らしい!」ということです。(いやマジで)

それから…「我思う、故に我あり」って言うけど、本当は「思う」だけでは十分ではなくて、思ったことを誰かに伝えることで、人は存在しているんだなあ、ということ。

I communicate, therefore I am.

何が素晴らしいって、この映画の言語療法士さん(美女)が、人間が意思をコミュニケートすることの重要さを固く信じていることだ。左目以外は一切体を動かせない主人公が自分の意思を伝えるには、本人にも周囲の人にも、そりゃもう大変な根気と意志力が必要なんだけど、「そこまでする意味があるのか」と当の本人が疑っている時ですら、彼女は疑わない。まずはウイとノン。次に簡単な単語。次に文章。そして、一冊の本を書き上げるところまで…

もう一人の療法士さん(やっぱり美女)は、彼が自分でものを食べられるよう、根気よく舌を動かす訓練をする。彼女は、人間が自分でものを食べられることの重要性を固く信じて疑わないのだ。彼女の場合、「我食べる、故に我あり」かな。

そして、療法士さんたちも医者たちも、彼が意思を伝えることができたり、舌や頭をわずかに動かしたりできることが、自分たちの(患者の、だけでなく)人生にとっても、とてもとても大事なことなのだと、言葉と態度で繰り返し彼に伝えるのだ。

フランスの病院が全部こうなのかどうかは知りませんが…こういう医療って、すばらしいなあ、と思ったのでした。




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