2010/5/7  23:59

【映画感想】プレシャス ☆☆☆1/2、17歳の肖像 ☆☆☆1/2  映画感想 2008年〜

「プレシャス」と「17歳の肖像」を続けて観て、どちらも面白かったのだけど、すごく対照的で、でもテーマは同じなのかな、と思った。

2本とも、16歳の女の子が自我に目覚め、社会の矛盾やその中で自分の置かれている立場に疑問を抱き、今まで盲目的に従ってきた親の枷を逃れようと悪戦苦闘しながら、「教育」を受けることによって新たな世界を知り、自己を確立してゆく話。トップレベルとボトムレベルから、女子教育の大切さを訴えている...とも言えるかも。

でも、プレシャスとジェニーの境遇の何たる違い。ジェニーには美貌も知性も、そこそこのお金も、(少々ズレているとはいえ)親の愛情もある。プレシャスには何一つない。ほんとに見事なまでに何もなくて、こんなに何も持っていない主人公は、ひょっとして初めてなんじゃないかと思ってしまう。たいがいの映画なら、たとえ極貧の虐待家庭の不幸な子供でも、美少年・美少女であるとか、スポーツや音楽や数学の才能があるとか、少なくとも何かはあるもんじゃない?

プレシャスは「EOTO(Each One Teach One)」というチャリティのフリースクールで初めてちゃんと教育を受ける。クラスメートたちは全員が黒人かヒスパニックの若い女性で、みんな貧困家庭の出身で、いろんな事情で初等教育を受けそこなった女の子ばかり。けど、そのクラスメートたちと比べてさえ、プレシャスの境遇のひどさは際立っている。
以下ややねたばれ



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ