2010/5/10  21:59

【映画感想】17歳の肖像 ☆☆☆1/2  映画感想 2008年〜

校長:大学を出なければ、何もできないのよ。
ジェニー:大学を出たって、女は何もしないじゃないですか。


これって、1961年の話なのよね。英国の1961年って、われわれが見るとちょうどオシャレに思える時代なんで、あんまり昔というカンジはしないのだけど、考えてみりゃ半世紀も前なのよね。

しかし、これを考えるとため息が出るのだけど、私が大学出て就職したのって、この時代と現在とのちょうど中間点に当たるのよね。ふー。私が高校生の頃の日本は、ジェニーの時代の英国とまあ同じようなもので(時代は20年ぐらい違うけど)、女性が大学出て長く続けられる仕事って教師か公務員ぐらいだったけど、当時の私は、「これからは日本も変わるし、女性もどんどん社会進出するだろうし」と、わけもなく信じていたような。

30年近く経って、まあ全然変わらなかったわけじゃないけど...私が若い頃に考えていたより、変化のスピードはずっと、ずっと、ず〜っと遅かったなあ。私、「世の中の変化のスピードが速くてついてゆけない」と言う人がいつも不思議でならないのよ。私はずーっと、「どうして世の中、こう変化が遅いんだ」とイライラしているのに。

話がそれましたが、そんなわけで、ジェニーの感じていてる幻滅感、閉塞感、うんざり感は、なんとなくわかるのです。16歳の頃の私じゃなくて、今の私が分かる。それってちょっと情けないですけどね。

現代の目から見ると、女子高生をデートに誘う30代の男ってそれだけで思い切り怪しいし、ジェニーの両親がこの男(デビッド)にあっさり丸めこまれてしまうのも妙に思えるのだけど...考えてみりゃ、ここからさらに2〜30年も遡れば、18歳ぐらいの女の子と経済力の安定した30代の男が結婚するのはごく普通というか、むしろ望ましいことと思われていたのよね。(ジェイン・オースティンの世界。)娘をオックスフォードにやることにあんなにこだわっていたはずの父親が、あんなにコロっと態度を変えてしまうのも、そういう価値観をどこか引きずっているんだろうなあ。

それと、当時の英国の階級差というのもある。と言ってもこの場合、単なる上流階級と中流階級の差ではなくて。ジェニーのお父さんは、クラッシックのコンサートに通ったり、有名な作家と知り合いだったりする「知識階級」の男に、コンプレックスをもろに刺激されてしまったのだろうなあ。
以下ちょいばれ



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