2007/3/29  20:25

ハッピー・フィート ☆☆  映画感想 〜2007年

ミュージカルアニメってことで、期待していたのですよ。たしかに歌はいいし、踊るペンギンはもちろん(最初のうちは)とってもカワイイのですけれど…

自然保護の観点を出すのなら、「(動物を)可愛いから保護する」という感覚は、どーしても好きになれないのですよ。

<以下ネタバレ>

第一、この映画の後半のストーリーって、環境問題に真面目に取り組んでいる人々が見たら、かえって怒るのではないのかなあ。南極の問題は、「ペンギンが可愛いから、漁はよそでしましょう」では何の解決にもならないなんてこと、いまどき、特に環境問題に詳しくない私でも知っている。説教臭い(ナレーションが最悪)のに、まともな説教にもなっていないのだ。

環境保護の観点も人間も一切出さずに(暗示するだけで)、ただペンギンたちが歌って踊って愛し合って、厳しい自然の中で健気に生きている…というだけの話の方が、そういうテーマの面でも、よっぽど訴えるものがあったと思う。

動物と人間と自然の関係なら、「マダガスカル」のユーモラスなアプローチの方が、ずっと良かった。(あの映画の小憎らしいペンギンたちの方が、かわいく思えてきたよ。)

始めの方のペンギンの群舞は素晴らしい壮観だと思ったけど、正直に言って、ラストのは不気味に思えた。それは、このペンギンのダンスを「人間に見せて」しまったからだ。「それを見て喜ぶ人間」を映画の中に出してしまった瞬間、このダンスは「普遍的な生きる喜びの表現」から、単なる「カワイイ動物の珍しい芸」に成り下がってしまった。それがこの映画の、致命的な過ちだったと思います。





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