2007/12/19  20:57

デッド・ゾーン #4-7「砂粒」〜未来と父性愛  海外ドラマ:デッドゾーン

原題:Grains of Sand(砂粒)

http://www.axn.co.jp/deadzone/episode_0401.html

メキシコからの不法移民って言えば、カリフォルニアとかアリゾナとかを連想しますが、船ではるばるメイン州まで運ばれてくる人々もいるようです。こういう不法移民を送り込む人身売買組織のことを「コヨーテ」と呼ぶそうですね。

さて...ジョニーって、JJに関してはウォルトに遠慮しているせいか、父性本能(?)が余っているのでしょうかね。

<第4シーズン7話ネタバレ気味>

不法移民の家族たちを運ぶバンが川に転落、運転していた「コヨーテ」たちはさっさと逃げてしまい、赤ん坊と母親だけが取り残される。偶然通りかかったジョニーとブルースは赤ん坊を助けるが、母親は助けられずに溺死してしまいます。

赤ん坊(男の子)を抱いている時、通常の役所仕事でこの子の養親を探したら、養親となじめず問題を起こして何度も「返品」され、本格的にグレて少年院送りになり、あげくは喧嘩沙汰で刺されて15歳の短い生涯を終えるところまで一瞬で予知してしまったジョニー。この子を自分で養子に迎えることを真剣に考えはじめますが...

で、このエピソードの間中、ジョニーは養子に迎えたこの子(マイキーという名前になっている)が、自分の元で成長してゆくヴィジョンを見続けます。

でもなんか、そのヴィジョンだけに関しては、いつもの予知というより、彼の「想像」がかなり混じっているような気がしてならないのでした。彼を養子にしたい気持ちが強くなると、幼児のマイキーがオモチャの汽車で遊んでいるところが浮かんだり...やっぱり養子にするのは間違いだろうかと疑念が生じると、反抗期のマイキーに「本当のお父さんじゃないからわからないんだ」とか言われるところが見えたり。

超能力者というより、ただの想像力の豊かな人みたい(笑)。

今はJJの父親としての役割を(一部とはいえ)果たすことができているジョニーですが、本来父親として過ごすはずだった、JJの0歳から6歳までの貴重な時間を奪われてしまったという喪失感は、やはり癒しがたく心に残っているのでしょうね。

それで、考えてしまったのですが...そういうジョニー自身の心理状態が、ヴィジョンに影響を与えるってことはあるんでしょうかね?いや、そのためにヴィジョンが間違うとか、不正確になるということではなくて。

前にも書きましたけど、元々ジョニーの見るヴィジョンというのは未来の「可能性」にすぎず、その後のジョニーの行動(または、そこから派生した他人の行動)によって変わってくるもので、未来は刻一刻と変化しているはずです。ということは、遠い未来になればなるほどその「ブレ」は大きくなるし、ジョニーに個人的に深くかかわっていることであれば(彼の今後の行動という「変数」の影響が大きくなるので)、余計にそのバリエーションは幅広くなるはずです。

その多くのバリエーションの中から、どの未来が見えるかというのは...本人のその時の心理状態に影響されるのは、むしろ自然なことなのかもしれない、と考えたのでした。

そうそう、このエピソードの「マイキーの未来」のヴィジョンに関しては、「その頃にはアルマゲドンが起こっているはずなのに、その影響が見えないのはなぜか?脚本家はアルマゲドンのことを忘れたのか?」という突っ込みもあるのですが...「未来は刻一刻と変化している」という原則に立てば、別に矛盾しないんじゃないかな。「今時点で、未来はどうなっているか」ということを常にトラッキングしたかったら、5分おきぐらいにスティルソンと握手しないとダメですね(笑)。

それに、アルマゲドンが2015年だとすると、マイキーが小さい子供の間はどのみち起こらないし、15歳でケンカして命を落とすというヴィジョンは、背景にアルマゲドンがあったとしても矛盾しないのではないですかね。つまり問題は、最後のひとつ(マイキーの卒業式のヴィジョン)だけなのですが...あれは、それこそ、ジョニーの「想像」がかなり混じっているのではないかと思っています。

蛇足:移民局のエヴァが、ウォルトとジョニーが「家庭内の問題」について言い争っているところを聞いて二人がゲイカップルだと思い込むところが笑えました。さらに元の脚本を読むと、これより前のシーンでジョニーとブルースが赤ん坊の面倒を見ていて、ブルースが「おれたち、養子をもらったゲイカップルみたいだな」という台詞があったのですね。残念ながら、これでは腐女子のみなさんに媚び過ぎだと思ったのか(笑)、その台詞はカットされてしまいましたが。



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