2008/4/27  23:48

vs. ロバート・ノヴァク(その1)  ジョン・スチュワート

「The Daily Show with Jon Stewart」の過去クリップの中で、個人的お気に入りをご紹介するシリーズ…なんですけど、前置きというか、解説がやたら長くなってしまったので2回に分けますね。

前にクリス・マシューズのインタビューや、「Crossfire」の司会だったタッカー・カールソンについて書きましたが、マシューズさんやカールソンなんかとは、ジョンもべつに本気で「敵対」しているわけじゃないのです。マシューズさんなんかはその後も元気にやっているし、この前も「コルベア・レポート」に出ていて、数年後には上院に出馬したいとかなんとか言ってたし。(…「鈍感力」が発達している人なんでしょうね、多分。)

でも、単におちょくったり批判しているだけじゃなくて、本当に「攻撃」している相手というのもいて…ブッシュ大統領、チェイニー副大統領はまあ当然なんですが、政治家以外では、ジャーナリストのロバート・ノヴァクという人がいます。

ノヴァクは右派の政治コラムニストなんですけど、どういう人かというと、えー、詳しく書くのも面倒なので、ジョンの表現を借りれば「115歳の吸血鬼の悪魔」。これだけで…というわけにもゆかないか(笑)。

この人が有名…というか悪名高いのは、数年前のバレリー・プレイム事件(CIAリーク事件)です。

この事件は、ご記憶かと思いますが、イラク戦争のきっかけ…というか口実になった、イラクの幻の「大量破壊兵器」情報について、ブッシュ政権の主張に反して「そんなものはない」と暴露した外交官ジョセフ・ウィルソンの妻バレリーが、政府の情報リークによってCIAの現役調査員であることを暴露され、その後の活動ができなくなった、という事件。これは夫が真実を語ったことに対するブッシュ政権の「報復」ではないかと言われているのですが…その時、リークを受けてその暴露記事を書いたのがロバート・ノヴァクです。

ウィキペディア プレイム事件

私はこの事件のことは、うっすら憶えてはいるのですが、詳しくは知りませんでした。ややこしい事件ですが、上のリンクを是非、全部読んで下さい。いやまったく、ひでぇ話ですわ。




ちなみに、この事件は二コール・キッドマン主演で映画化されるそうです。プレイムさんは実際すごい美人ですからニコールはぴったりですが、チェイニーやカール・ローブやノヴァクは誰が演るのかな?

さて、Wikiの関連リンクのところまで読むと、ノヴァク氏は単にうっかり情報リークを受けて偶然記事を書いたわけじゃなく、リーク側と完全につるんでいたようですね。でもこの人、事件の後も「保守派の論客」「重鎮コラムニスト」として何事もなかったように活動していて、今日も元気にワシントン・ポストやFOXニュースで右派の論陣を張っています。この間も、オバマ氏の人種問題に関する演説に関してわけのわからん批判をしていたような…

CIAリーク事件当時、「The Daily Show」ではこの人のことを取り上げていて、容赦なくこき下ろしています。この人は自伝の題名として自分のことを「Prince of Darkness」(暗黒のプリンス)と呼んでいるのですが…この番組が彼に進呈した名称は「自由のクソッタレ(Douchebag of Liberty)」。


自分はプレイムのことをリークした政府高官の名前を明かさないくせに、Crossfireで他のジャーナリストには「ソースを明かすべき」とか言っているノヴァクの偽善性に対して「最高名誉クソッタレ勲章(Congressional Medal of Douchebag)」を授与するジョン

ちなみに、わたしが勝手にクソッタレと訳している「douchebag」という言葉は60年代に流行った罵言で、どちらかというと古い言葉になっていたそうですが、この番組とノヴァク氏のおかげ(?)でまた流行り始めて、今ではすっかり復活しているそうです(笑)

ジョンがこの人に対して特別に手厳しいのは、このノヴァクという人の個人の資質より(<それも問題ありだけど)、公正に取材し批判する対象のはずの政府とべったりツーカーの仲になってしまっているマスコミを象徴する存在であるからだと思います。

つづく。



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