2008/12/30  0:54

ワールド・オブ・ライズさらにつづき。  ラッセル・クロウ&ポール・ベタニー

昨日まで仕事で、帰りにジムに行って、今日は一日大掃除、明日はお正月の買い物と、まるでまともで健康的な大人のような生活をしている私です。

それでも暇があったらPCの前に座ってデイリーショーの昔のクリップをランダムに見たりしているのですけどね。

ちっともまとまらないのですが、年越しというのもなんですので、「ワールド・オブ・ライズ」の感想の続きを。

私はエド・ホフマン(ラッセルの役)という人物が、悪人と思えないだけでなく、ちっとも「嫌な奴」とも思えないので、他の人の感想とだいぶん違うので驚いているのですけど。

とは言えまあ、男として惚れちゃうほど魅力的っていうわけでもないけどね(笑)。

どっちかというと、ああ、こういう人っているよなあ、とか、一緒に仕事をするのに、一番イヤなタイプっていうわけでもない、という感じ。冷酷と言われるけど、それなりの地位になれば、仕事の目的を果たすためには人を見捨てなきゃならないこともあるでしょ。

まあもちろん、私の関わっている仕事では、人を見捨てても殺されるわけじゃなくて、せいぜい職を失うだけだけどね(笑…ってはいけないか)。

<以下ややネタバレ>

ホフマンは無能なボスではないと思う。完璧に超人的に有能ってわけでもない。「普通に有能」ってところかな。で、フェリス(レオの役)が守ろうとしている人物をあっさり見捨てるんで、冷酷と見られているのかもしれないけど…

でも、最初に出てきたテロリストの内通者の人は、あれはエドの言っていることが正しいと思う。今まで散々無差別テロに関与しておいて、自分が自爆テロをやらされるとなったら「私は博士号を持っている、捨て駒になるような人間ではない」と言って寝返るような人より、同情すべきなのは、オランダの花市場を見に来ただけでいきなり爆弾で吹っ飛ばされる観光客の方でしょう。

もちろん、善良な建築家なのにテロリストに仕立てられて殺される人は気の毒だけど…でも、そもそもあの人を巻き込む計画を立てたのはフェリスだし。ああいう結果になることを覚悟していないのなら、そもそも巻き込むなってこと。

だから、フェリスとエドは、若干やり方が違うだけで、同じ目的の同じ仕事をしているわけで…フェリスが善人、エドは冷酷、という見方はおかしいと思う。

前回「現場の映画」と書いたけど、それは文字通り現場にいるフェリスだけではなくて、エドも広い意味で「現場」の人だというつもりでした。エドはCIAではそれなりに高い地位にいるのだろうけど、それでもアメリカの政策を決めているわけじゃない。ヨルダン諜報部のハニさんはもっと地位が高いのだろうけど、それでも、3人とも状況を作り出しているのではなく、状況に対処している人たちだ。

3人それぞれ、全体の状況に対する考え方はあるのだろうけど、それでも仕事の目的は決まっている。(この場合、特定のテロリストを捕らえること)。だから、問題なのは思想や善良さより「有能であるかどうか」ということなのだ。

こういう映画の登場人物で、私が一番嫌いなのは、冷酷な人や悪人よりも、無能な人、甘えている人、筋の通らない行動をする人だ。エドはまあ、完璧に有能というわけじゃないけど…たしかに、フェリスの言うようにコントロール・フリークのところがあって、フェリスに任せるべきところを余計な手を出して失敗することもあったけど…それでもやることは目的に対して筋が通っている。

もっと上の人々、実際にアメリカの政策を決めて彼らの対処している現実を作り出している人々の行動の方が、目的に対してまったく筋が通っていなかったことを考えると皮肉なことですがね。

フェリスとエドのやりとりには、有能なプロの人たちがてきぱき仕事を進めるところを見る快感があって、とりあえず、私はこういう映画が好きなんですよ。

まあ、007映画なんかと違って、扱っている題材が題材だけに、面白いサスペンスという以上のものが欲しかった、という意見はわかるのだけど。だから、傑作とまでは言わないけど…

でも…うまく言えないけど、「シリアナ」みたいな映画より、こういう映画でこういう題材を扱う方が、むしろある意味伝わるものがあるんじゃないかな、と思いました。(なにしろ、私が「シリアナ」を見たとき映画館には5人ぐらいしかいなくて、私以外の人は全員寝てたような気がしたんで。)

やっぱり全然まとまらないのですが、とりあえず以上で。



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