「『Iron City』(Muse)/Grant Green」
愛聴盤(JAZZ)
このアルバムは、当初Cobblestoneから発売されていた原盤の、Museからの再発物になります。
かなり悪趣味なジャケット・デザインだと思いますが、中身は悪くないです...
メンバーは、リーダーのグラント・グリーン、ジョン・パットン、ベン・ディクソンのトリオ編成です...お察しの通り、黒めの内容となっております...
ブルーノートでもお馴染みのメンツによるセッションなのですが、アルフレッド・ライオンの目が光っていないからか、マイナーレーベルのレコーディングだからなのかはよく分かりませんが、非常にリラックスした、良い意味でルーズなセッション内容となっております。
演奏も、ジャズの歴史を変えてしまうような凄い内容ではありませんし、超絶テクニックの応酬もありませんので、こちらもリラックスして聴くことが出来ます...癒しの1枚と言ってもいいでしょう。
気に入っているのはA面です。1曲目の「Iron City」はジャズ・ロック風の曲です。グリーンのリラックスし切ったソロに注目ですね。ビッグ・ジョンのソロに付けるバッキングもいい感じです...こういうノリのグリーンさん、結構好きです...
2曲目の「Samba de Orpheus」は、ディクソンのリム・ショットが心地よい曲です...アルバム全体に流れる、ゆる〜い感じが一番良く出ている曲だと思います。
B面ですと、3曲目の「Work Song」あたりが良いですね〜。このアルバムの中では1番ジャズっぽい曲に仕上がっております。
どのメンバーにとっても、ベスト・プレイというべき内容ではないかもしれませんが、結構気に入っている1枚です。
ブルーノートのアルバムでは決して聴くことのできないルーズさがたまらんですね...

2