バド・パウエルさんがブルーノートに残した『The Amazing Bud Powell〜』シリーズ5枚の内、3枚目にあたる『Bud!』を私は持っておりません。。。
CDでは結構見かけますが、他の4枚がLPなのでやっぱりLPで揃えたくなるのが人情でございます。。。中古レコード屋に入る度に『Bud!』を探しておりましたが、縁がないのかゲットできないまま現在に至っております。
このアルバム...って言うかこれは12インチシングルなのですが、見つけた瞬間にてっきり『Bud!』だと勘違いして買ってしまったものです...『Bud!』のジャケットは本当の白黒なので、冷静に考えれば違いに気づくはずなのですが、あまりに嬉しかったもので。。。
家に帰って間違いに気づいた時はへこみました...聴きもせずにレコード棚に直行...
最近になって、このアルバム(?)の存在を思い出し聴いてみましたが...良かったです。。。
A面が「Blue Pearl」の別テイクと『Bud!』に入っている「Blue Pearl」の2曲、B面が超有名曲「Cleopatra's Dream」のモノラルヴァージョンという構成になっておりまして、「Cleopatra's Dream」の方は聴きなれたやつがモノラルになっているだけなので何の感想もありません。
問題は「Blue Pearl」...いいですね。。。裏ジャケでマイケル・カスクーナさんも書いておられますが「You'd be so Nice come Home to」によく似たメロディーの曲でございます。アート・テイラーさんのブラシが堪らんです。チェンバースさんの割と控えめなバッキングも好印象でございます。
個人的には別テイクの方が出来が良いのではないかと思っております。後半部分のチェンバースさんとパウエルさんが絡む部分がゾクゾクします。何でこっちのテイクを『Bud!』に使わなかったのか理解できない程の出来の良さだと思います。ライオンさんは何が気に入らなかったのでしょうか?本テイクより若干テンポが早めのところもいい感じですし。。。まぁ、どっちも良い出来ですけどね。。。どうせCDにはこの別テイクも入っているでしょうから。。。
これを聴いているとますます『Bud!』が欲しくなってきます。。。いつめぐり合えるのやら...

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