「『Grantstand』(Bluenote:4086)/Grant Green」
愛聴盤(JAZZ)
週末からこれを聴いてます。特に理由はありませんが...このアルバムは珍しくCDのみで所有しておりますので、会社のPCにも落として昼休みなどにも聴くことが出来ます。
CDってやっぱり便利ですね。レコードだと家でしか聴けないし...気に入らない曲でも我慢して聴かなきゃいけないし(飛ばすのが面倒なので)...
このアルバムは、グリーンさんのプレステッジ時代の盟友ジャック・マクダフさんとの共演盤になります。ブルーノートには珍しく、テナー(フルート)にユセフ・ラティーフさんも参加しております。ドラムスがアル・ヘアウッド。。。安心して聴いていられるメンツでございます。
オルガン入りの黒いジャズを聴くには、テナー、ギター、ドラムスのカルテット編成が一番バランスが良くって大好きなフォーマットです。しかしここばブルーノート、プレステッジでは好き放題やっているマクダフさんも、このセッションではちょっとハードめのプレイスタイルに徹しております。。。ライオンさんの目が光っておりますからね...
2曲目の「My Funny Valentine」以外はどの曲も私好みの演奏で埋め尽くされております。
「My Funny Valentine」もじっくり聴けば良い演奏なのかもしれませんが、ついついスキップボタンを押してしまう気の短い私...CDの便利な所でもあり欠点でもありますね...
一番好きな曲はもちろん「Blues in Maude's Flat」、題名通りのブルースでございます。15分を超える長尺の曲のため、各自のソロがたっぷり取ってあり、なかなか聴き応えのある仕上がりとなっております。どのソロもイケてますが、ユセフさんの粘っこいソロ、良いですね〜。痺れます。マクダフさんのソロに付けるグリーンさんのバッキングもかっこいいっす。
「Old Folks」のほのぼのとした雰囲気も捨てがたいですね〜。グリーンさんマクダフさん共にいい感じに力の抜けたソロ聴かせてくれます。
LPには入っていない「Green's Greenery」も申し分のない演奏でございます。なぜお蔵入りになったのか理解に苦しむ1曲です。。。恐らく「Blues in Maude's Flat」が長すぎて入んなくなっちゃったんでしょう...レコード好きの私にとってはちょっと複雑な心境ですね...
年も押し詰まってきて、ひょっとすると今年の最後になるかもしれないこの時期に紹介するのはどうかな?みたいなアルバムかもしれませんが、結構お勧めです。いいアルバムだと思います。

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