ますます私の政治(家)嫌いに拍車がかかるニュースが世間を騒がせております...
郵政民営化法案に反対票を投じ、自民党を追われた代議士先生方の復党問題...詳しい内容は色々報道されているので書きませんが、なんなんですか?あれ?
政治家(屋?)としての信念に基づいて行動した結果、袂を分かつことになった自民党に戻れることになり、喜びを隠し切れない様子で会見に臨む先生方をご覧になられて皆さんどう感じられましたか?
政治家が信念を失ったらおしまいだと思うんですけどね...自民党には造反議員達の支持基盤が魅力ですし、議員にとってみれば先立つもの(政党助成金、公認料...)がないと活動に支障があるし、お互いの利害が一致した結果なんでしょうが、郵政民営化法案に反対の立場を取っていたこれらの造反議員に一票を投じた有権者達の意思はどこへ行ってしまうのでしょう...?
今回は復党を見送った平沼さんに対して、「信念を貫いた男」みたいに評価する向きもあると思いますが、多分、来年の参院選の後くらいには復党されるんじゃないですかねぇ?
平沼騏一郎翁の血筋らしく、”複雑怪奇”な方法を使われるのかもしれませんね...(注)
「郵政民営化にYESかNOか?」と言って衆議院を解散し、刺客まで送り込んで造反議員達を潰しにかかっていた小泉さんから何のコメントもないのも気に入らないし、昔、自民党の公認を得られなかったため、新自由クラブ(そんな政党もありました)から出馬し、一回落選した後の出直し選挙当選後にちゃっかり自民党に鞍替えするような荒業を使ったことのある中川幹事長の、今回の復党問題における強気の態度も気に入りません。「お前が言うな!」って感じです。
私はいわゆる「無党派層」の人間です。でもそれは、政治に無関心だからではなく信頼するに足る政党が存在しないから...選挙の前には各候補者の政策を吟味し、結構真面目に考えた上で投票に行っていますが、当選後に平気で信念を曲げる政治屋さん達が、今後も政界で幅を効かせるようであれば、投票行為自体が無意味なものになってしまいます...
あ〜いやだいやだ!!こんな時には、好きなジャズにどっぷり浸るに限ります...
(注):平沼さんの曽祖父の兄弟にあたる故平沼騏一郎氏が首相在任中(1939年)、反共(ソ連)政策で立場の一致するドイツとの同盟交渉を進めていた矢先に、独ソ不可侵条約が締結されてしまい、立場を失った平沼内閣が、「欧州の天地は複雑怪奇」なる声明と共に総辞職したという故事をもじっております。
ちなみに平沼騏一郎氏は、後の極東軍事裁判で終身刑を言い渡されることになります。戦時中に、立場の一貫しない日和見主義的な言動により昭和天皇のひんしゅくを買うようなことはあったものの、果たして戦犯として裁かれるべき立場の人だったのかなぁ?との疑問を感じてしまうちょっと可哀相な人です。

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