ブログタイトルからもお分かりと思いますが、このブログでは一応、帆船についても語ることにしております(ほとんどジャズネタばかりになってますが)...
と言う訳で、今回は久々に帆船ネタを...興味のない方は読み飛ばしていただいた方がよろしいかと...
随分前にも書いたかもしれませんが、日本の帆船模型作りの環境というのは決して恵まれている訳ではありません。その最たるものが、日本語で書かれた資料が絶対的に不足しているという点です。
模型を出来るだけリアルに仕上げようとした場合、どうしても本物の帆船に関する解説・図面等が欲しくなりますが(私だけかもしれませんが...)、残念ながら日本語で書かれた物は見あたらないようです。
となると、洋書に手を出すしかありません...洋書にはこの手の本がゴロゴロしております。あまりに多すぎてどれを買ったらよいかわからなくなるほどです...
この本は帆船の構造、中でも特にマスト・リギング(ロープの取り回し)について、詳細な図と豊富な(?)英文により丁寧に解説されております。
図は豊富に用意されておりますが、肝心な部分は英文でかかれていますので、英語が苦手な方には辛い内容かもしれません(図と文章の比率は、3:7位で文章の方が多いです)。
ただ、帆船の構造を解説するための本なので、文学的な難解な表現は一切なく、文章としては難しくはありません。英検準2級くらいの英語力があれば楽に読める内容だと思います。
問題は、日常生活ではほとんど使うことのない船の部品の名称、海事用語等がバンバン出てくる所でしょうか?
直訳しただけでは何が書いてあるのかが理解できないかもしれませんね...内容を理解するには、帆船と海事用語に関する最低限の知識は必要でしょうね...
装丁はハードカバーです。200ページ位だったと思います。すごく重たい本です。
本物の帆船の構造を理解する上では非常に参考になりました。ただ、その知識を実際の模型作りに生かせるかどうかは自身がありませんが...
決して安い本ではないので、私のような初心者にはまだ必要のない本かもしれませんね...

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