Dear Friend,Gentle Heart
2007/8/6  メランコリーT  つれづれ日記

大学時代、一番の仲良しNは、
日本の重工業を代表する大企業の社長の末娘。
幼少期を松涛の大邸宅で過ごし、
六本木のお嬢様高校を卒業したNの遊び場は、
当然、渋谷・青山・六本木・代官山で、
東京下町のまごうことなき庶民であるごろ寝は、
正直、面食らうことも多かった。

それでも学生だから、
豪勢な遊びが出来るわけもない。
六本木なら「ハンバーガー・イン」か、
ロアの「トップス」あたりで食事をして、
夜の街をちょろちょろ。
まったくイヌコロのようなショウムナイ絵柄。

さて、そのころから青学の近くに、
「青い部屋」という、有名なクラブ?があった。
オーナーは、シャンソン歌手で小説家の戸川昌子。
マルチな才能の戸川昌子は、同性愛者を名乗り、
その手の店を開いたのである。

一体どんな店なのか、興味津々のNとごろ寝、
入り口にいつまでも、ウロウロしていたことがある。
結局、財布にも自信がなく、店に入る勇気もなくて、
実際はどんな店なのか、わからずじまいとなった。
青春時代、開けなかった「禁断の扉」である。

その「青い部屋」に、今日、中学時代の恩師が、
シャンソン歌手で出演するというんだから、
タマゲタですよ!
大盛り上がりで、同級生7人ほどと押しかけました。

30年前の、いや34年前か(笑)、夢が叶うのです。
入るか!あの「青い部屋」へ!!ってなもんですわ。

渋谷駅から地図を片手に、高速の下を歩いて向かう。
当時と同じ場所、だろうか。
なにしろ方向音痴だから、場所も覚えていない。
はあ、こんな大通りに面していたかい?!
地下?!
そういえば、地下だったかな〜???
地下へ下りる狭い階段の右側の壁には、
緑のつたの造花が張り巡らされている。
うん、・・・・こんな感じだったかもしれないわ。
薄暗い階段の下には、受付用の小さな机。
そこにこれまた小さな年配の女性が座っており、
飲み物チケットを買って、中に入った。

おお、豪華なソファ、薄暗く怪しげな光が交錯し、
あちこちで男装したり、
華やかにドレスをまとった厚化粧の女性たちが・・・・・

・・・・・・・・。

って、なによ、ぜ〜んぜん違いまんねん〜
こりゃ、ただのスタジオでございます〜!!

黒い壁の四角い部屋。
さすがに音響設備は整っているようだけど、
ソファは壁際の一列のみで、ほかは、折りたたみ式。
それも座部分が小さくて丸い、
折りたたみ式の中でもいっち安いやつ。
おまけに、破れが目立つ。
天井には一応ミラーボールが回っている。

唯一「青い部屋」らしさ、といえば、
ステージ(段差なし)のグランドピアノと、
その奥の壁に大きく書かれた、
真っ赤なバラの絵だけ。

ああ、34年ははるか昔であったのだ。

つづく・・・・




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