Dear Friend,Gentle Heart
2009/7/6  青春の蹉跌  テレビ/映画

約一時間かけたマンモトーム生検を無事終え、
うっすらシクシク痛む胸のまま、
行ってしまいました、シネマヴェーラ渋谷。
だって、今日しかないんだよおっ

映画「青春の蹉跌」

石川達三原作、この素晴らしい題名!
挫折じゃなくて、蹉跌。
このかっこよい響き、これで小説がヒットしたと、
その一因ではあるとごろ寝は思いますね。

ショーケンと桃井かおりさんの伝説的映画です。

ごろ寝の若き日のアルバイト先に何人もいましたね、
この学生運動の挫折を引きずっている男が。

いわゆる「ひよった」、ていう。。。

みなさん、今度は会社の「労組」でがんばっていましたが、
今思出だしてもどこか、なんか、ゆがんでました。
気概があるようで、諦めの境地、上手くいえないけど。

一歩遅れたごろ寝の世代は、ほぼノンポリばっかで、
そんな学生運動をまだまだ子供の目でしか見られずに、
オトナたちが、口をそろえて言う、
「親の金で大学行って、角棒持ってあばれやがって!」
というのを、
「たしかに。」なんて感じで聞いていました。
一体どうしてあんなに暴れるんだか、わかりませんでした。

学生運動って、頭のいい学生ばっかりが参加していた、
そんな気がします。
あの世代のあの挫折がなかったら、日本はだいぶ違っていた、
そんな気がするくらい、大きな時代の分れ目だったと思う。
まあ、今なら少しはわかります。

映画は、セリフも音楽もまったく聞こえませんでした。
でも事前に、ちゃーすけさんのブログを読んでいたので、
物語の流れとセリフは思い出していたので、楽しめた。

あのころの社会全体の重苦しさ、
そして、ひよったものの行き場のなさ。
希望も金もない生活の侘びしさ。

フラッシュバックして差し込まれる過去の記憶、
追い詰められていく主人公と同化していくごろ寝。

やりきれない思いと、行き詰まりを抱えて、
逡巡するショーケン。
あの有名な?鉄柵の場面ですねえ!

女と笑顔でじゃれあっている男の脳裏には恐怖と嫌悪が。
おんぶに馬乗り、またおんぶ、またお馬ではいはい。。。。

侘びしい所帯じみた男に、森本レオがハマッてます。

これが、オレの人生か、将来か。

実に単純なアイマイな殺人計画も、
相手とのやりとりの結果、計算したように結実してしまう。

こんなことがうまくいくわけはない。
頭のいい法科の学生です。よくわかっているはず。

今いる場所から這い上がりたい気持ちでいっぱいなのに、
どこへ行こうという定かな目的も得られず、
パチンコ玉のようにあっちへこっちへぶつかりながら、
結局ただひよって、ひよった末、奈落へ落ちていく。

そういう男をやらせたら、ショーケンは秀逸です。

また、桃井かおりさんが、
頭はいいけど、稚拙で孤独な女子学生を好演。
ごろ寝の友人も、頭がいいヤツほど、早熟でした(笑)
若さなんて、あっちかこっちしかないもんね。

桃井かおりさん、ごろ寝は「かわいい!」と思うのだが、
美大を目指していたごろ妹は、見るたびに
「桃井かおりって、ほんっとブス!笑」と言っていた。

どーなの、本当は。ゲージツ的には。

ふたりの道行き?のスタイルが、なつかしいです。

かおりさん。
細長いトレンチにベルボトム、そして、13センチヒール、
バッグはフリンジがついたヌメ皮製。
まんまですわ〜、ごろ寝、あのかっこしてました。
メガネをはずして、見えない目でサングラスなどかけ、
銀座ワシントンの階段から落ちましたな。

また、ショーケンの衿の広めなワイシャツと、
黒のぴったりしたV衿のセーター、これも持ってましたね。

いずれにしても、ドラマとは思えない自然な演技。
場面だけ見ていたら、さわやかな青春映画のようでも。

いや、これは紛れもない青春映画なのだった。
井上孝之の音楽がいいんだって!
耳ある人よ、ぜひぜひDVDでもいい、楽しんで欲しい。




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