REIKOは映画と同じくらい、本を読むのが好きでして、最近では読書の量もめちゃくちゃ少なくなりましたが、青春期には本当にたくさん読んでいました。お小遣いのほとんどが本代に消えたほど・・・。笑
ひとつの傾向として、同じ作家の本をズラーッと読破する癖があるのです。今でもそれは同じでね、この前までずっと東野圭吾の本ばかり読んでいました。
20歳の頃、ハマっていたのが城山三郎の作品。
ずいぶん、読みました。
その中のひとつに、というか、一番心に残った作品として「落日燃ゆ」があります。
これは、今話題になっているA級戦犯として処刑された広田弘毅元首相の生涯を描いた作品です。ただ一人の文官。そして、戦争を否定していた一人。
今日の地方新聞に彼も合祀されていると聞いてびっくりしました。
御遺族が合祀を拒否していたと思っていたからです。
30年も前のことなので、本の冒頭で描かれていた「拒否」が合祀だと思っていたら、今読み返したら、処刑された後の遺灰分配のときの「拒否」だったんですね。
人の記憶なんて、あてにならないものです。
で、30年ぶりに引っ張り出してきた「落日燃ゆ」・・・。
もう一度読んでみようかと思っています。
靖国問題に対しては、私は自分自身の思いを持っています。
でも、それはこんなところに書くことじゃないから控えます。
ただ、8月の、この暑い時期が今年もやってきて・・・。
忘れてはいけないものは、絶対にあると思います。
心のよりどころも、絶対に必要だと思います。
よりどころは人それぞれだし、「還る」との約束の地も
個々にしかわからないこと。
30年たって、人の親になって、再び読んでみたら、
あの頃の思いと違いはあるのかしら?

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