公式サイトの予告編を観ただけで、私は泣いた。
戦争もの、とくに特攻ものにはすこぶる弱いのです。
決して、戦争賛美をしているわけではなく、実はその反対。
特攻隊は、私の身近にあります。
父は特攻志願兵で、戦争がもう少し長引いていたら、父も出陣したのでしょう。
父が無事に戻り、母を愛し、そして私たちが生まれた・・・。
もし、父が飛び立っていたら、私はこの世に存在しないわけです。
その父も来年には80歳になります。
戦争から戻り、本来ならつくはずだった職業を捨て警察官になった理由は、父の心の奥底に深くしまわれて、私には知る由もない。
県の氏神に当たる神社の「少年兵の碑」建立の発起人になったことも、碑が立った後に知りました。ただ、私たちが成長する過程で、いろいろなことを折に触れ伝え続けてはくれました。それは、私の心にしっかりと根を下ろしています。
国を守るということ、国を愛するということ。人を愛すること。誇りを持つこと。そして、大義を守ること、それと同時に矛盾するもうひとつの大切なこと、そう、自分自身を愛し、大切にすること。
死を間近に見つめてきただけに、父は私たちに「誇り高く生きること」を教えてくれた気がします。
「俺は、君のためにこそ死ににいく」
http://www.chiran1945.jp/
5月12日土曜日、封切りですね。
この映画は、映画館に観にいこうと思います。
おそらく、映画館まで足を運べない、愛する父の代わりに・・・。

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