
<ヒント>
昭和52年6月23日、棋士になりたてで師匠の故南口繁一九段との初対局の終盤戦です。師匠の腰の重さにヘトヘトになって、形勢を挽回してようやく勝ちを意識した局面です。先手玉は詰むや詰まざるやという形勢。さてここでどう指すか?
<解答>
▲6五桂打▲6五桂打に△9七角は▲同歩△同歩成▲7八玉△8七金▲同香△8八飛▲7九玉でわずかに詰みません。▲6五桂打△5一玉▲3一角以下森勝ち。
自分が逆に師匠の立場で弟子と対局するようになって、その微妙な心理がわかってきました。勝ちたくもないし負けたくも無い?

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