☆更新が遅れてしまって一ヶ月が過ぎてしまいました。

<ヒント>急所の寄せ、三手一組。
☆村山聖の思い出 No8
初めに私のところに来たとき、たまたま数人来ていてトランプのゲームを始めた。「村山君はどうする?」「はい、やります」急に生き生きしてきたが、病院でかなり経験していたみたいだった。大貧民やポーカーなどけっこう強かった。驚いたのは弱弱しく思っていたのが、荒々しいくらいたくましかったことだ。手付きもよくて、こりゃあ見かけと違うなあと思った。
しばらくして慣れてきると、ときどき私の顔に小さなな鼻を摺り寄せてきて「ゴロゴロ、ニャオニャオ」と漫画のような声を出してきた。「何をやっているのだ?」「これは親しみの表現ですよ」済まして応えていた。
きつい面もあったが、甘えたでもあった。しかしどうもこれは村山流の処世術もあったかもしれないと疑っている。とにかく一緒にいると可愛かった。ネフローゼの薬のせいでほっぺたがふっくらしていたが、中味が可愛かったのだ。

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