ドラゴンズドグマの一周目がクリア出来たので、恒例のレビューを!
★ドラゴンズドグマ 80点
カプコンの最大の失敗は、このゲームを、
オープンワールドゲームと銘打ってしまった事だ。
オープンワールドとしては、同ジャンルの傑作と名高いオブリビオンに遠く及ばない
マップは、特に広い訳でもなく変化にも乏しい。
オブリビオンの優れた所は、脱線の面白さだ、豊富なサブクエストと
広大なマップの探索で、ふと見つけた敵の拠点を見つけて攻撃したり
たまたま見つけたダンジョンに、進入しレアアイテムを手に入れる喜び。
街の住人は活き活きし、家を買って、住人としての生活が面白かったりする。
まさしく、プレイヤーの自由に世界を堪能出来るのが売りだ。
逆に主軸となるストーリーはビックリするぐらいにショボい!
ボス的な敵との戦闘はツマらないし、メインストーリーだけ追ったら
10時間程度でクリア出来てしまうような内容である。
オブリビオンにとって、メインストーリーこそオマケであり
豊富なサブクエストやフィールドこそがメインディッシュなのだ。
さて、このドラゴンズドグマは、その全く逆を行くゲームである。
サブクエストは何時の間にか達成出来るような討伐クエや
お使いクエストばかりだが、メインクエストは、重厚で面白い
特に中盤のグリフィン戦や、終盤のドラゴン戦の演出や緊張感は特出であり
「こういう闘いこそファンタジー!」
と思わせてくれるぐらい、素晴らしいものだった!
メインクエストのボリュームも充分で、変にダレる事もなく進んでいく。
そして、このゲームの最大の売りは戦闘アクションだ。
大型モンスターとの戦い、雑魚戦もそれぞれ特徴があって面白く
ジョブによる、近接、弓、魔法の差も、モンスターによって有利不利があり
死にジョブもなく、ストレスを感じた事はなかった。
モンスターの挙動は非常にこっているし、モデリングも素晴らしい。
ポーンのAIも優秀で、共闘の感じが良くできており。
独特のオンライン要素はしつこく無く適度で面白い。
オープンワールドとしては、疑問が残るが
アクションRPGとしては、傑作と言っても良い出来である。
その一方で、NPCのモデリングが適当であったり
会話が驚くほど単調で、生活感の無い街並み。
移動手段が徒歩のみによる、エリア移動の面倒臭さ
ほとんどが草原や、岩場のような場所で、目新しさに欠けるフィールドなど
手抜き感を感じる部分も多く、大きなマイナスポイントとなっている。
しかし、これが初めてのオープンワールド作であるということを加味して
今後に期待できる内容ではあったし
変化に富んだフィールドを創る、移動手段を新たに設ける
サブクエストの充実を図るなど、やり様によって
神ゲーになれる素質は十二分にあるだけに
今後に期待したい内容のゲームでした。
という訳で、続編を作るときは、今作の良いところを踏襲しつつ
「脱線の面白さ」を体験できるゲームにしてもらいたいものです!
後半は激しくネタバレ含む、レビューをするので
未クリアの方はスルー推奨!

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