珍客  

「ピンポ〜ン」
誰かな、日曜なのに。
出てみたら若者が4人ニコニコしながら立っていた。

「お久しぶりっす。オレ、K島だけど覚えてます?」
「オーッ、覚えてる覚えてる。ずいぶん立派になって。キムタクみたいじゃない、カッコイイー!」
「子どものころお邪魔して遊ばせてもらったっすよね、懐かしいっす。覚えててくれたなんてうれしいなぁ!」
「そうね、ファミコンソフト長いこと借りてたねェ(注:私が借りたのではありません)。あれ、なんだったっけ?」
「マリオカートじゃないですか?」
「あ、そうそう、ブーッって身体が動いちゃうヤツね」
・・・

と話が弾むうち、
痺れを切らした一人が話し始めた。
「今度の市議選で**党から****さんが出るのでよろしく」と。

なんだなんだ、選挙活動だったのね。

そんでも彼らが懐かしくてしばらくしゃべってしまった。
**党は罪な政党です。
こんな姑息な手段で若者を動かすなんて。

独身のころ、下宿先に高校時代のクラスメートから電話があった。
彼女が入寮していた某国立大の女子寮にほかの友人を訪ねた話で盛り上がったとき、お宅の選挙区から出馬している**党の****さんをよろしく!ときた。
用件はそれだったのかとがっかりした。

そんなことを思い出しながら、帰り際に彼らに言った。

「用件は一応聞きました。でも今度は選挙のこととは別にいらっしゃいね、歓迎するから」
「ハイ、また来ます」
と携帯電話のナンバーを残していった。

「みんな元気でがんばってねー!」

うれしくも淋しい訪問でした。




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