昨年から「現場監督を頼む」とお声をかけては戴いていたのだが、200世帯近い大型マンションの大規模修繕工事が決まってしまったらしい。
今までも、受注前の「プレゼンテーション」と言われる入札参加会社の「自己紹介を兼ねた受注に向けての営業活動」には何回か参加したが、受注できた物件は初めてである。
ありがたいお話なのだが、筆者「個人営業」の身なので、昨年末にも「常駐はできない」旨、お伝えし、逃げようと思っていたのだが「仕事の段取り自体は社員がやるので、『住民対応』を中心に、なるべく現場事務所に居てくれれば良い」と言う条件で「現場代理人」と言うことになってしまった。
所謂「所長」である。
実は、我々業界では日常茶飯事なのだが「現場単位」の監督、簡単に言えば「契約社員」のようなモノ。
社員は居るが有資格者がいないとか、人件費削減の影響で正社員を減らしている・・という会社では良くある形である。
だが、実際には「下請け」的な立場で責任のわりには地位が低い役割である。
仕事内容も、筆者が普段からやっている工事とは若干違うし、何分にも、こんな大型物件は「大手ゼネコン」のような会社がやるものであって、筆者のような中小零細、いやそれ以下の「個人営業」の人間がやるような仕事ではない

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お引き受けしてしまった今でも、「筆者には無理ではないか・・・・」と思っている。
建築に携わる方ならお分かりだと思うが、外部に架設する「足場」だけで2万uの物件である。
通常の木造住宅だと、せいぜい300u程度だから、かなり大きい物件である。
14階建て。
上階から地上の駐車場を見る。
現場の下調査もほぼ終わり、明日は「住民説明会」である。
当然「所長」である筆者が主役になるので、工事内容の説明、そして「工事にかける意気込み」等、「ひと演説」打たねばならない。
社員でもないのに荷が重い

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実は正社員の連中も、「コレがイヤ」なのである。
まぁ、具体的に言えば「緊張する」「この第一印象次第で工事中の雰囲気が決定する」というところだ。
しかし、その思いは筆者も同じ。
ましてや社員でなく「雇われ監督」の筆者が会社を代表して挨拶・・・・というのはキビしいものがある

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コレが個人住宅等であれば何の問題も無いのだが、200世帯近い住民の中には気難しい人もおられるし、もし、筆者が「社員ではない」ことが明らかになった時、ひと騒動起きる可能性もある

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作業自体は普段、経験できないような大型工事なので、筆者も勉強になるが、そういった面でトラブルにならなければいいのだが・・・・・。
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20日午後1時5分、ただ今、帰宅。
40分ほど工事の概略、そして、注意事項等の説明。
その後、質疑応答。
特に問題は無く、1時間半ほどで終了。とりあえずは無難にこなした。
但し、世帯数が多いため、来週の土・日に、あと2回行う。
上司に「○○さん、しっかりしゃべれて良かったよ。初めてなのにうまいもんだ!!」などとお世辞を言われ、部下になる若手には「○○さん、話がうまいですね〜。本当に初めてですか?。勉強になりました」など持ち上げられ、昼飯

をゴチになって

帰宅。
もっと高いものを頼めばよかった・・・・・

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