久しぶりに社会の動きについて感じていることを書いてみたい。
先週末、平沼氏・与謝野氏が中心となり
「たちあがれ日本」が結成された。
民主党及び他の政党支持者だけでなく自民党支持者からも芳しい評価が得られていないようだし、多くの「似非ジャーナリスト」もしたり顔で同じような事を発言し、ネット上では、「ジジイ政党」だとか渡辺喜美氏が発言した「立ち枯れ」という文言が踊っている。
しかし、本質はそうであろうか?。
筆者、決して同党の支持者ではないし大きな期待をしているわけではない。それでも「日本の将来を憂う気持ち」には感じ入る部分がある。
そこで、世間の批判の内容を見てみることに・・・・。
まず、1番目に
「沈没しかけた泥船から逃げた」について。
そうであろうか?。代表の平沼氏は5年前に自民党を離党し、新党結成前は無所属であった。たしかに他の議員は自民党所属の国会議員ではあったが、間近に迫る参議院選挙で選挙戦を戦うのは中川氏1人だけであり、藤井氏と衆議院議員である3名は直接には選挙に出馬するわけではない。
それに「腐っても鯛」よろしく、右も左も分からぬ新しい政党よりは選挙の際にはそれなりに基盤がしっかりしている自民党の方が有利とさえ考えられ「寄らば大樹の影」だったのではないだろうか?。
2番目に、平均年齢の高さから
「シルバー新党」や「たちがれ新党」とも揶揄される件。
たしかに平均年齢は高いと思う。しかし、政治の世界で「40代・50代はまだケツが青い」と言われるのは、今も昔も同じである。国を憂いて立ち上がることに年齢など関係ない。
それに平均年齢69.6歳が「年寄り」で、鳩山首相の63.2歳、小沢幹事長の67.9歳は「若い」とでも仰るつもりか?。国民新党の亀井氏に至っては73.3歳になるではないか?。
そして、もう一つ忘れてはいけないこと。
日本国民は20歳以上であれば全国民が等しく「一票」を有していること。つまり、年寄りだの、立ち枯れだの言っても、選挙の際はその「立ち枯れ世代」や或いはもっと上の世代の方も投票権を有しているのである。そして60代以上の方の投票率は20代・30代の「口先評論家」のような連中とは比較にならないのである。
そう考えると「年寄りだ」というだけで新党を揶揄している政党や似非ジャーナリストたちは「人生の先輩」たる高齢者を敵に廻すことにも鳴りかねず、渡辺氏の「立ち枯れ?」発言は意外と「一部の有権者」からは顰蹙をかう恐れもあるのである。
以下、渡辺氏の発言に乗って、新党を揶揄する議員さん方、そして「似非ジャーナリスト」も同様である。
尚、余談ではあるが、9.11事件の後、米国がイラクやアフガンに派兵をする際、国を憂いた俳優の
ブルース・ウィルス氏が軍に志願しようとしたらしい。しかし、この時ばかりは「年齢制限」で却下されたというウソかホントか分からない事を聞いたことがあるが・・・・。
3番目に
「平沼氏と与謝野氏の政策がかみ合わない」という批判。
これも笑ってしまう。特に民主党支持者や似非ジャーナリストにとっては天に唾する発言である。
まず、自民党と言う政党は、元々、いろいろな考えの連中が集まり「派閥ごと」に主義主張を行い、党の顔になる人を担ぐ・・・というプロセスを踏んできた政党であった。
基本的に「自由主義社会を守る」という点で一致していた程度である。
それに比べて、現在の民主党は政権を取ってからはおとなしくなっているが、自民党以上にタカ派的考えの方からハト派・左翼を通り越し「国賊」と罵りたくなるほど売国奴的な行動・発言をする方までいろいろである。
そんな政党が、選挙屋・小沢一郎氏の「戦況に勝つ」の御旗の下、それだけの為に烏合の衆よろしく集まっているだけではないのか?。
元々、主義主張が一致して政党の形を成しているのは共産党だけではないのだろうか?。ある意味、公明党もそうかもしれないが・・・・。
その他にも書きたいことや言いたいことはあるのだが、今回は3つの点について述べて
「了」とする。

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