昨年の末から計画が持ち上がっている横浜市内の某・工場。
本来ならば、今月初旬あたりから着工しているハズだった。
しかし、工務店の社長も設計事務所もアタシの事を小バカにして最初は蚊帳の外においていた。 ケッコウな規模・内容、そして技術と経験が求められる物件なので、筆者に設計も任せて欲しかったが、させてもらえなかったのである。
結果、今でもいつ着工できるか分からない状況である

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能力に疑問がある設計事務所だったので、筆者がいろいろと希望を言うと工務店の社長は「○○さんは経験豊富だから心配ない。××さん(筆者の事)には手を煩わせない」と言い切った。
それでも筆者は心配だったので設計事務所の所長に「△△の図面や□□の部分の検討・手続きもお願いできるんでしょうね?」と聞くと「いやぁ、やらないよ。ウチの範囲外だから」との返事。筆者は「それじゃ、このレベルの現場の管理なんて出来ないですよ」と反論。所長は「気持ちは分かるけど、俺は工務店に頼まれているのであってアンタに頼まれてるわけじゃないから」と言い放った

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コレが1月・2月頃の話。
そして、早速、3月頃には早速行き詰まり、お施主さんとの打合せや建物を完成させる為の詳細な部分や電気設備、その他給排水や工場内の機械的な設備の打合せ、その他行政との事前協議は筆者がやる事に・・・・

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5月の連休の頃には設計事務所による「最低限の図面」が出来上がり、その図面を持って筆者がお施主さんと打合せ。
そして、少し時期が早いと思ったが、工務店の社長が「見積をして工事金額を決定して契約したい」というので5月末には見積を提出。
ところが、お施主さんが考えていた金額をはるかにオーバー。「もうお宅には頼まない!」とスゴい剣幕で怒られる。
設計事務所はアテにならないので、図面を見直して筆者が不必要と思われるものを省略し、一部設計変更のアイデアを出す。ところが、設計事務所は「好きにしてかまわないよ。もっと早く言ってくれればよかったのに」と来た。
筆者は
「ふざけんな!」と心の中で叫ぶ。減額案の提示は本来は設計事務所の仕事である。
設計できないなら「出来ません」と言ってくれ。業界の先輩とは言え、あまりにも能力が低く、責任感も無い。
そして、その頃になると「構造計算を頼んだ人が出来ないと言っている」と言い出し始める始末。アンタ、建築士の免許、返上した方がいいんじゃないかい?。
そして先々週、今度は「工場の関連法の問題で確認申請が提出できないかも・・・・」と来た。筆者は「先生、今頃になってなんですか?。工場を作るのは最初っからわかってることじゃないですか!。設計者としての責任が問われますよ」と言ってやった。すると「工場の許可の問題で建築関係法の問題じゃないから俺の責任じゃないよ」と啖呵を切った。
アタシは工務店の社長に事情を話し、「こんな無責任な態度では設計事務所に依頼した工務店さんも顔を潰すし、お施主さんだって怒る。場合によっては裁判沙汰だってありえる」と忠告。
社長も顔色が変わった。
その後、設計事務所は自分で調べればいいようなことを「今頃になって」筆者にいろいろ聞いて来るのだが
「アタシは工務店に雇われているだけでアンタに雇われているわけではない」と言い返してやった。ここまで来ると業界の先輩・後輩と言う立場では物事は解決しないのである。
珍しく筆者が興奮している姿を見て、工務店の社長も間に入ってとりなしてくれたが、元々は、社長自身が仕事の内容・レベル・手続きの煩雑さを甘く見たのが第一の原因。まぁ、社長と言っても木造住宅専門(正直言って住宅しか出来ない)の大工の棟梁だから、鉄骨や鉄筋コンクリートの建物、ましてや特殊な工場の工事・設備・手続きについての知識など全くと言っていいほど無かったのである。
まぁ、今現在、アタシの雇用主であるから口には出さなかったが・・・・。
そして、予定より約1ヶ月半遅れて、昨日、建築確認申請を提出。
この建築確認が通知されるまでは工事に手を付けることは出来ない。
今月から着工するとして当てにしていた
「現場監督の報酬」も入ってこない

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かといって、納期は決まっているし、工務店さんのスタッフには鉄骨や鉄筋コンクリートの新築工事の現場管理をこなせる人はいない。だからこそ、アタシが雇われているのであるが・・・・

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結局、現場ではアタシが1人ぼっちで奮闘するだけだ。
売り言葉に買い言葉、設計事務所に言い返してやったので、いくらか胸の中はスッキリしたが、筆者のビンボー生活は続くのである

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