本日は朝8時からオフクロの手術。
代表様ともども、7時半頃には病院に到着、オフクロと話しをしながら手術の開始を待つ。
8時10分過ぎ、手術室担当の看護婦が迎えに来る。手術室の受付まで同行し、オフクロだけが手術室に吸い込まれていく。
面目ない話しだが、こういう時、
「男はクソの役にもたたない・・・・」
。筆者のオフクロの手術なのだが、諸々の雑用や面倒はすべて代表様が見てくれている。
なんだかんだ言っても、とりあえず代表様には
「ただただ感謝」しかない

。
さて、筆者といえば、練馬区内で行っているリフォームの現場が月末引渡し、本日は夕刻から発注者の不動産屋と買主さんとの「引渡し前検査」なのだが、手術が終わるまで病院で待機するつもり。
とはいえ、手術中は黙って座っていても役にたたないので、昨日、車に満載で持ち帰ってきた
「産業廃棄物」を処分に行ったり銀行によって振込み等をこなす。
「親が手術中なのに・・・・」というなかれ、生業が
一匹狼の「自営業」である筆者。働かなければゼニにならず、オフクロの入院費や手術費も捻出できなくなってしまうのである

。
その間にも、オヤジから「おっかあがいねえ」と電話が入る。「何回も入院して手術するといっているだろ?」と言うと「そんなの聞いてねえ。俺に黙って手術すんのか?」といささかおかんむりの言い廻し。こりゃ
「完全にボケてる」と感じる。
そして、このオヤジ、昼前になると突然病院に現れる!

。
その風体たるや、ズボンは穿いているものの、出っ張ったお腹の下までズリ落ち、ベルトも締めずにチャックは開きっぱなし、上着はやや厚めの「春物」のジャンパー。白髪はボサボサと、まるで
「キーコジ」
。身内だと思われたくないのである。
「おっかあどこだ?」と聞くので「今、手術中だから、夕方連れて来るから帰れ」というと「どこを手術してるのか?」「何で俺に黙って手術するのか?」とのたまわる。
筆者はバイクで病院に来ていたので送って行くことは出来ず、なんとかタクシーに乗せて返す。
オフクロの方といえば、午後2時頃に手術は終わる。麻酔から覚めきっていないが意識だけはあるオフクロの顔を見てひと安心。
その後、執刀した医師から説明を受ける。
ここで筆者は、練馬の現場へ飛び、不動産屋と買主立会いの引渡し前検査。クロスの汚れやキズ等を指摘され補修する事を約束し病院へ戻る。
手術後、ナースセンター前の回復室にいるオフクロを見舞う。
すると、そこには
「ボケオヤジ」の姿が・・・・

。
オフクロは麻酔からはさめているものの、呼吸確保や吸痰の為の管を通していて口も利けないし目も開かない。オヤジは「どうして手術なんかしたんだ?」「このまま死ぬのか?」と、またまたトボケた質問。
答えるのも辟易しているので、オフクロに「オヤジつれて帰るから」と言うとオフクロはかすかに頷く。
オフクロが心配していた「ボケオヤジ」に家族全員が振り回される毎日だ・・・・

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