本日は「吉例・納涼住吉踊り」が開催される浅草演芸ホールへ。
年に何回も来ているハコだが、今回、今までと違うシチュエーション。
「オフクロを連れてきた」のだ。
整理券をもらい、30年ぶり位で浅草にきたというオフクロを車いすに乗せ、ちょっとだけ早朝の浅草見物。
観音様や仲見世を歩いてみる。
まだ9時過ぎだというのにけっこうな人出。
また、以前から耳には入れていたものの、外人さんの多さにビックリしていた。
さて、簡単に浅草見物したあとはお目当ての演芸ホールに戻る。
あと1週間も経たぬうちに米寿を迎えるオフクロ。
民謡をやっていたオヤジやその先生方にお世話になっていて30年ぐらい前には、浅草にあった「民謡酒場」には来たことがあるというが、八十八歳にして「寄席デュー」である。
毎年、この時期は「吉例・住吉踊り」という大喜利が開催される。
今年は諸般の事情により、出演者でもある
「ときん師匠」からご招待ををいただき「一度、オフクロに見せたい」と思っていた高座を見物させることが出来た。
朝の10時から夕方4時過ぎまでの長丁場ではあったが、落語や漫才、そして「住吉踊り」の江戸の粋・寄席の風流を楽しんでくれたようで、ご招待いただいただけではなく、会場の中でもいろいろとお気遣い下さったときん師匠には感謝の言葉も見つかりらない。
また演芸ホールの係員の皆様にも足が不自由ということでいろいろと気にかけていただいて恐縮。
それは客席のお客さんも同じで、オフクロがトイレの為に歩いたりすると、いろいろ手を添えていただいたりしてしまう。ありがたいことだった。
さて、楽しい住吉踊りを見終わり、寄席がハネるとあいにくの雨。
寄席を出た時は小雨で「出待ちしてお礼を・・・・」と思ていると。あざ笑うかのように雨足が強くなる。
師匠にはメールでお礼の言葉を送信して、演芸ホールに近いすしや通りにある蕎麦屋「十和田」さんへ。
長い時間だったのでオフクロも座り疲れたとは思うが、寄席初体験と粋な踊りを見られてそれなりに満足した様子。
昔は呑んだものの今では呑まなくなったオフクロは「エビと野菜の天ぷらせいろ」。
筆者の酒のツマミである舞茸の天ぷらを野菜の天ぷらを交換しながら。
セガレも50代半ばになり行儀が悪いが、いつまでたっても親子で・・・・。
そしてオフクロ「蕎麦湯」を生まれて初めて試す。
相性もあるのでしょう。ビミョーな味わいのようだった。
さて、ビールとそば焼酎でガソリン補給・アイドリングの終えた筆者は「鴨せいろ」。
鴨のダシと脂っ気が利いたツユで一気に蕎麦を手繰る。
これで筆者も蕎麦でお腹いっぱい。
短い距離なら歩けるので寄席の中や蕎麦屋の中では杖を突きながらどうにかなるが、移動は車いす。
途中、周囲の方々にも意を使っていただいたり手を差し伸べて力を貸してくださったり。
ご招待いただいたときん師匠や周囲の方々のおかげで親孝行の「真似ごと」が出来た1日だった。
関係者の皆さんに
「感謝」。

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