舞台の僕しか知らない方はご存じないかもしれないが、僕は近眼である。普段はメガネをかけてる。目が悪くなったのに気付いた瞬間は今でも覚えてる。高二の頃だったか、『ロボコップ2』を観てた時、スクリーンの字幕が読みづらいと感じた時だ。
という訳でメガネを愛用してるんだが、これが今更ながら、すこぶる評判が悪い!そこまでダメか!?このメガネ?って思うくらいに。確かに僕はメガネにオシャレを求めない。メガネを買う際も、店員さんが、お薦めしてくれるオシャレメガネを全て拒否する。
「(店員)これなんかいかがでしょう?フレームがなくお客樣方にも、大変評判のいいメガネでございます。そして、こちらなんかは、レンズが大きくなく、洒落たデザインになっております。それと、こちらは・・・。」
「(僕)うーん・・・・・。確かにオシャレですねぇ・・。」
「(店員)左様でございますねぇ。」
「オシャレじゃないやつ、あります?いかにも真面目そうな、カネブチなんかの・・」
「はい!?」
そんないきさつで手に入れたメガネ。評判悪いのも無理はない。スタッフの間では『ぶさいくメガネ』とか、レンズの形がゆるい三角形を帯びてる為、『おにぎりメガネ』とか呼ばれてる。そんなメガネをかけてるせいだろうか。昔、バイト先で言われた事がある。
「おい!ちょっとそこのメガネ君!そう!君!ここに来て、これ持ってて。」 あ、俺!?俺の事ね。今、生まれて初めて呼ばれた。「メガネ君」て・・。


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